大阪・泉大津市では、令和7年1月18日と19日の2日間にわたり、「乳幼児・妊産婦 お泊り避難所体験会」が開催されます。このイベントは、妊産婦や産後1年以内の家族を対象とし、実際の避難所生活を体験しながら災害に対する知識とスキルを習得することを目的としています。会場は関空泉大津ワシントンホテルで、妊産婦福祉避難所として利用されています。
この体験会は今年で3回目。参加者は15組に限られており、非常に特別な機会として注目されています。プログラム内容は多岐にわたり、以下の4つのブースが用意されています。
体験ブース
ここでは、災害時に役立つ授乳方法や赤ちゃん用避難リュックの体験を行い、妊産婦や子どもを持つ家族に必要なスキルを学ぶことができます。特に実際のリュックを背負って必要なものを確認することで、備えの大切さを実感できるでしょう。
避難所での宿泊
実際のホテルの客室を避難所とし、赤ちゃん用の特別な避難ベッドに泊まりながら、リアルな避難生活を体験します。この経験を通じて、災害時にどのように過ごしたらよいかを深く理解することができます。
緊急対応スキル習得
赤ちゃんの心臓マッサージの方法や、緊急時の119番通報の手順を学ぶことができます。これにより、いざという時に冷静に対処する力を養うことができ、参加者は大きな安心感を得られるでしょう。
安心サポートブース
助産師による健康相談や休憩スペースが設けられ、参加者は安心して情報や相談を持ち寄ることができます。また、子どもが楽しめる遊び場も用意され、ストレスを解消できる環境も整えられています。
過去2回の体験会を受け、多くの課題が見えてきました。その中でも、避難所だから仕方ないと諦めてしまうのではなく、安心できる環境を整えることが重要という認識が高まっています。特に妊産婦の家庭には、より快適で安全な避難所が必要だとされています。
また、今回の体験会では一般社団法人大阪府助産師会と初コラボし、授乳室でのおむつ替え指導や翌朝の健康観察を行います。これにより、避難所でも安心して過ごせる環境が整えられています。
プログラムは、災害時の授乳術や赤ちゃん用の避難リュック体験、そして断水時の対策についても具体的な指導が行われる予定です。さらに、避難所の必需品チェックが行われ、参加者は何が必要かを理解する良い機会となります。
この貴重な体験会のタイムスケジュールも公開されており、参加者は午後2時からホテルに到着し、オリエンテーションや各体験ブースを巡ることで、1泊2日のスリリングな体験を共有します。
協力企業として、江崎グリコ、ピジョン、花王などが名を連ね、安心安全な避難所の実現に向けてサポートしています。災害時の心構えを身につけ、安心して暮らせる家庭を築くための第一歩として、このイベントに参加することをお勧めします。