Mycrium®の特長とは
2025-07-02 09:36:26

感染症診断を革新するMycrium®の販売開始とその特長について

GramEyeが発表した新しい微生物分析装置Mycrium®



株式会社GramEyeが新たに販売を開始した"Mycrium®"は、富士フイルム和光純薬製の専用試薬を用いた革新的な微生物分析装置です。感染症診断の領域において、GramEyeはこの装置を通じて、世界的な医療課題である薬剤耐性菌の問題に正面から取り組んでいます。

Mycrium®の背景



感染症の診断において初手となる"グラム染色"は、従来手作業に依存しており、検査技師の作業負担が重いとされてきました。具体的には、検査技師が染色や顕微鏡での観察を行うには、労力と時間が掛かり、勤務時間の約40%を占めると言われています。加えて、顕微鏡での判定は技師の経験によって左右されるため、標準化が難しいという課題がありました。

その点、Mycrium®はこれまでの手作業を自動化し、血液や尿などの検体を挿入するだけで、装置が一貫して染色から判定までを行います。この自動化により、病院やクリニックでの微生物検査を飛躍的に効率化することが期待されます。

AIによる解析サポート



Mycrium®の最大の特徴は、AIを駆使して菌の形態を自動的に判別する点です。この結果を基に、医師は最適な抗菌薬を選択することが可能になります。一般的には、微生物検査の結果報告には2〜3日を要しますが、Mycrium®を使用することで、感染症の有無や菌の分類を迅速に行えるため、これに続く培養検査や感受性検査をスムーズに進めることができます。

富士フイルム和光純薬の特製試薬



さらに、GramEyeは富士フイルム和光純薬が製造した高品質な試薬を用いたグラム染色を提供します。これにより、Mycrium®の精度が一層向上し、運用の最適化に貢献することを目指しています。AI解析技術と組み合わせることで、従来の技術では難しかった菌の分類や判別が可能となり、検査技師の負担を軽減し、診断精度の向上が期待されます。

今後の取り組み



今後は、さらに技術開発を進めるとともに、運用体制の強化を図ることで、専門の検査技師が不在の時間帯でも迅速に検査結果を提供できる体制を整える予定です。これにより、感染症診療の質を大幅に向上させ、医療現場におけるニーズに応え続けることを目指します。

Mycrium®の特徴まとめ


  • - 自動化により、効率的で省力的な検査業務
  • - AI判定に基づく標準化した結果の24時間365日提供
  • - 導入後もソフトウェアの継続的なアップデート

会社概要


GramEyeは2020年設立の企業で、豊富な経験とノウハウを持つメンバーが揃っており、今後も医療機器の開発に力を注いでいきます。また、ハードウェア設計開発や営業などで新たなメンバーを募集しています。詳しくは公式サイトをチェックしてください。

公式ウェブサイト




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