サーマル紙の革新、環境配慮を実現
大阪市天王寺区に本社を置く大阪シーリング印刷株式会社は、2026年5月21日より新たに『Treeloop Thermal™』と名付けられたサーマル紙の販売を開始します。この製品は、従来の石油由来原料を減少させ、バイオマス由来の顕色剤を使用することで、環境に優しい特徴を持つ製品です。
環境への配慮
一般的にサーマル紙には石油由来の顕色剤が使われているものが多いですが、Treeloop Thermal™は一部にクラフトリグニンを用いたリグニン顕色剤を採用しています。このリグニンは、木材からパルプを取り出す過程で発生する黒液から得られる成分であり、廃棄物から新たな資源を生み出すアプローチを志向しています。この方法により、アップサイクルが実現され、環境負荷の軽減が図られました。また、この製品にはビスフェノールAやビスフェノールSといった有害物質が含まれないため、国内外の規制にも対応しています。
開発の背景
ユーザーから、自然な雰囲気を持つクラフト紙のサーマルラベルの要望が寄せられました。しかし、従来のクラフト紙には、サーマル層を構成することで発生する印字性能の低下や、独特の風合いが損なわれるという課題がありました。これを克服し、一般的なホワイトのサーマルラベルと同等の触感を維持しながら、ライトブラウンでナチュラルな色合いを持つラベルを開発することに成功したのです。これにより、ユーザーは環境に優しい選択をしながらも、見た目や使用感においても妥協することなく製品を利用できるようになります。
コスト削減と廃棄物削減
サーマル印刷の方式において一般的なインクリボンの使用は、コストや廃棄物が問題として挙げられています。しかし、Treeloop Thermal™はダイレクトサーマル印字方式を採用しているため、リボンが不要となり、コスト削減と廃棄物の減少を同時に実現できるのです。さらに、インクリボンの交換作業も省けるため、作業効率も向上します。
OSPグループの環境保全への取り組み
現在の社会では、CO2排出量の削減や脱プラスチック、石油由来原料の減少が求められています。OSPグループは、時代のニーズに応じた環境配慮型の製品開発を行っており、今回のTreeloop Thermal™の製品化もその一環です。同社では、SDGsの視点からも持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化しています。
製品概要
- - 製品名: Treeloop Thermal™
- - 基材: FSC®森林認証紙使用。サーマル材料にはBPAおよびBPSを未使用。
会社概要
大阪シーリング印刷株式会社
- - 所在地: 大阪府大阪市天王寺区小橋町1-8
- - 代表者: 松口 正
- - 創業: 1927年
- - 事業内容: シール・ラベル、フィルム製品、紙器パッケージの製造・販売
- - URL: 大阪シーリング印刷
OSPホールディングス
- - 所在地: 大阪府大阪市天王寺区味原本町6-8
- - 代表者: 松口 正
- - 設立: 1969年
- - 事業内容: グループ経営管理および関連業務
- - URL: OSPホールディングス
OSPグループは、現在全国に18ヵ所の生産拠点を持つグローバルパッケージグループで、食品流通を中心とした社会インフラの重要な役割を果たしています。今後も、環境保全を意識した新しい製品の開発に力を入れていくことでしょう。