大阪発、タイコンリサイクルの革新
大阪市淀川区に本社を置く太陽工業株式会社は、環境に優しい物流素材「タイコン」の本格的な水平リサイクルのテスト運用を開始しました。この取り組みは2026年初頭から始まり、合成樹脂に関連する株式会社ロンビックともう一社で行われる予定です。3年間のテストを経て、早ければ2026年夏には商品化される見込みです。
1. タイコンの背景と市場での位置づけ
太陽工業は1963年にフレキシブルコンテナバッグの開発に成功し、以来、粉粒体物流の分野でリーディングカンパニーとしての地位を確立してきました。このランニングタイプのバッグは、洗浄して何度も使用できるため、環境への負荷を減らすことが可能です。今回新たに成し遂げようとしている「タイコン」は、これまでの再生ペレットの活用を一歩進め、水平リサイクルを実現させます。
2. テスト運用の目的と内容
今回のテスト運用では、リサイクル製品のデータを3年間にわたり収集し、長期使用に耐えうるバッグとしての性能を確認します。このテストは、環境負荷の低減を目指す物流システムの構築に向けて重要な第一歩となります。特に、洗浄やメンテナンスを通じた再利用が可能なランニングタイプバッグは、持続可能な物流に寄与するものとして期待されています。
3. 具体的な取り組みと成果
太陽工業は、2013年に産業廃棄物の広域認定制度を取得し、2021年からリサイクル化の取り組みを本格的に始動しました。この中で、廃棄袋を利用した試作バッグの開発や、JIS規格基準の達成に向けた努力も行われています。さらに、2024年には250トンの再生ペレット化に成功し、今後さらなる進展が見込まれます。
4. 環境への影響と期待
タイコンが本格実装されると、仮に全体の1/3がリサイクル品として流通した場合、270トンのプラスチックが再生され、年間で約7%のCO2削減に貢献することができます。これにより、プラスチック排出削減に向けた具体的な成果が期待されます。
5. 太陽工業の未来展望
太陽工業は「膜の無限の可能性を引き出し、お客さまに感動と快適な環境をお届けします。」の理念のもと、大型膜面構造物や物流、環境分野に広がるビジョンを持っています。フレキシブルコンテナバッグ「タイコン」のリサイクルによる環境負荷低減の取り組みは、その理念を具現化するものとなるでしょう。大阪から発信されるこの新たな挑戦に、ぜひご注目ください。