国立大学法人岡山大学(岡山市北区)の大学院生、石成玉さんが、欧州心臓病学会(ESC)が主催する国際選抜トレーニングプログラム「ESC Fund Basic Cardiovascular Science Course 2026」に選定されました。
このプログラムは、循環器学の専門家を育成することを目的としており、参加者には全球から選ばれた最大50名の博士課程学生や若手研究者が含まれています。受講料や旅費、滞在費など全てがESC FundやNovo Nordisk Foundationからのサポートにより無償で提供されるため、参加者には経済的な負担なく学びを深められる機会が与えられます。
選考を通過することが難しい国際的なプログラムで、特にアジアからの参加者の選出は毎年限られていますが、石さんは見事このチャンスを手にしました。彼の研究テーマは、ヒト心臓チップを用いた抗不整脈薬の効果検証であり、岡山大学のシステム生理学研究室では国際的な研究を展開し、創薬や個別化医療への応用を目指しています。
石さんが参加するプログラムには、2026年6月にフランス・ニースで開催されるオンサイトの集中講義があります。この集中講義では、遺伝学や分子生物学、再生医療などの最新の研究方法論を学びます。また、2026年の後半には、欧州の主要な研究機関での2週間のハンズオン実習が予定されています。
この貴重な機会を通じて、石さんは欧州の研究者から直接循環器基礎研究の知見を得るだけでなく、国際的な研究ネットワークの拡張にも寄与できると期待されます。
石さんは、「ESC Basic Cardiovascular Science Courseに選出されたことを光栄に思っています。欧州の研究環境での基礎研究の方法論を学び、今後の研究に役立てたい」とコメントしています。
引き続き、岡山大学の取り組みを応援し、石さんの研究がどのように発展していくのか注目していきましょう。指導教員の高橋賢准教授も、「石さんの選出を嬉しく思うと同時に、彼が得る貴重な経験が本学の研究や教育に活かされることを期待しています」と述べています。岡山大学は、地域中核・特色ある研究大学としての役割を果たすことを目指しています。