岡山大学が「岡山イノベーションコンテスト2025」で輝かしい結果
2025年11月29日、倉敷市民会館にて開催された「岡山イノベーションコンテスト2025」において、岡山大学の学生が見事、部門賞を受賞しました。このコンテストは、地域の若者たちが革新的なビジネスプランを競い合うもので、今年で9回目を迎えた注目のイベントです。
今回、岡山大学からは教員と学生を含む3名がファイナリストとして選出され、その中の一人である村瀬遊大さんが大学・専門学校生の部で部門賞を獲得しました。村瀬さんのプレゼンテーションでは、酵母を利用した高価なタンパク質の大量生産に関する斬新なアイデアが紹介されました。
村瀬遊大さんの発表内容
村瀬さんが提案したテーマは「酵母で“死ぬほど”作らせるタンパク質大量生産革命」。彼は自身が開発したタンパク質生産技術「gTOW法」を駆使し、培養肉をより日常の食卓に取り入れられるようにするビジネスプランを発表しました。この技術によって、大量かつ安価に高価なタンパク質が生産できる可能性があります。
村瀬さんはまた、本大学の「おかやまテックガレージ」第1期生としても知られています。この場所は、学生たちが創造力を発揮し、自らのビジネスアイデアを具現化するためのプロトタイピング拠点となっています。受賞後、村瀬さんは「テックガレージが最初の挑戦の場を提供してくれました。今後はこのプランを実現するためさらに努力し、KIBINOVEを拠点に事業化を目指していきたい」と意気込みを語りました。
コンテスト概要と他のファイナリスト
「岡山イノベーションコンテスト」は、中国銀行や山陽新聞社、サンマルク財団といった地域の主要機関が主催しており、岡山・備後地区における起業家育成と新産業創出を目指しています。今年も厳しい審査を経て、選ばれた精鋭たちが自らのビジョンを語りました。
他のファイナリストには、大学発ディープテックをテーマにした内山淳平研究教授が「抗菌酵素による動物薬の創薬支援」について発表しました。また、工学部の伏谷健太郎さんは、「製造業×ロボット×岡山」というテーマで、未来の工場の実現を目指すロボットの導入について提案を行いました。
未来への期待
今回の受賞は、岡山大学にとって非常に誇らしい成果であり、地域の起業家育成に向けた強い意志を示すものです。大学は今後も、研究者や学生の挑戦を全力で支援し、岡山から世界に向けて新たなビジネスを発信する次世代の起業家を育てていく方針です。
この成果を受けて、地域に根差した特色ある研究大学としての岡山大学の取り組みには今後も注目が集まります。地域社会との協創を重視し、さらなる発展を目指す岡山大学にぜひご期待ください。