岡山大学とサンラヴィアンの共同研究
2026年1月20日、岡山大学と洋菓子メーカーのサンラヴィアンが、カーボンフットプリント(CFP)をもとにした企業ブランド価値向上に向けた共同研究を開始することが発表されました。この取り組みは、岡山県里庄町に本社を構えるサンラヴィアンの製品における温室効果ガス排出量を把握し、消費者のブランド評価向上に寄与することを目的としています。
共同研究の背景と目的
サンラヴィアンは、フルーツケーキや手作りのスポンジケーキ等を手掛け、国内外で高い評価を得ている洋菓子メーカーです。環境問題への意識が高まる中、同社も環境課題への積極的な取り組みを進めています。今回の研究では、製品のライフサイクルを通じた環境負荷を数値化するCFPを用いて、企業や製品の環境価値を具体的に示すことが求められます。
天王寺谷達将准教授は、「CFPは気候変動問題に取り組むための重要な手法であり、特に中小企業にとっては算定が難しい課題である」と語り、その効果が明らかになれば企業の取り組みも変わる可能性があると述べています。加えて、消費者とのコミュニケーションの視点も重視し、低CFP製品の表示方法を検討することが重要です。
研究手法と展望
本共同研究では、約100製品を対象にCFPを算定し、その結果を基に消費者の受け止め方を調査していきます。舩倉隆央主査は、CFPを単なる環境指標として捉えるのではなく、企業の意図や想いをどう表現するかに着目し、「伝わる表現」や「共感を生むデザイン」について検討するとしています。
例えば、消費者が低CFP製品を見た時に、どのような価値を感じるのかを探ることで、企業のブランド戦略に活かすことができるかもしれません。この研究は、岡山大学が産学連携の新たな形を創出し、地域企業の持続的な成長に寄与することが期待されています。
地域社会への貢献
岡山大学は、学術研究と企業実務を融合させることで、地域社会の発展を推進していきます。持続可能性や脱炭素社会の実現に向けたモデルの構築を目指し、地域に貢献していく姿勢を大切にしています。今後の取り組みにもぜひ注目していただきたいです。
研究成果や進展については、岡山大学の公式ウェブサイトやサンラヴィアンのホームページでもお知らせしていく予定です。環境と経済性の両立に向けたこのプロジェクトは、地域や業界の新たなスタンダードとなることが期待されています。