郷土芸能を支える新たな一歩！小彌太のゴムわらじ開発秘話

株式会社小彌太が新たに開発した「ゴムわらじ」。この商品は、コロナ禍で製造撤退が相次ぎ、郷土芸能において大きな需要があったゴムわらじの復活を目的としています。約2年間にわたる開発の末、遂に市場に登場したこのアイテムには、地域の文化を支えようとする熱い思いが込められています。

背景

もともとゴムわらじは日本国内のメーカーによって製造されていましたが、近年その供給が減少していました。特に、郷土芸能の演者たちから「ゴムわらじが欲しい」という声が多く寄せられ、小彌太ではその必要性を強く感じるようになりました。そこで、彼らは自社での開発製造に挑戦することを決断しました。

開発の苦労

開発を始めた当初は数々の困難が待ち受けていました。一度目の試作品では、耐久性や履き心地に問題があり、すぐに壊れてしまったり、足が痛くなったりと、期待に応えられるものではありませんでした。試作を重ね、100足を超えても満足のいく結果には至らず、行き詰まってしまうこともありました。

そんな中、地元の靴職人が助け舟を出してくれました。彼の指導の下、製造工程を見直し、ゴムの貼り付け方や靴の作り方を学ぶことで、ようやく改良の道筋が見えてきました。小彌太の技術者たちは、靴職人のノウハウを取り入れながら、自社の製品を再設計しました。

完成品

こうして完成したゴムわらじは、表面にクッションソールを採用し、裏面には耐久性の高いラバーソールを使用しています。さらに、チチ部分には本牛革を使用し、耐久性もしっかりと兼ね備えています。

販売開始初日の2月1日には、先行販売分が瞬く間に完売する人気ぶりを見せました。これが郷土芸能団体様にとって大きな支えとなっているとのことです。