MPM社の生産性向上事例
株式会社システムクリエイトが紹介するのは、Etienne Lacroixグループに属するMPM社がFormlabsのFuseシリーズを導入し、治具製造コストを劇的に削減した成功事例です。従来の製造方法に比べて、コストを90%削減するとともに、リードタイムも大幅に短縮しました。この取り組みの詳細を見ていきましょう。
課題:製造現場のボトルネック
MPM社が抱えていた問題は、高コストと長いリードタイムでした。溶接治具やロボット用エンドツールの製造は、外部委託による部品調達に数週間を要し、急な対応が難しくなっていました。特殊部品の調達遅延で生産ラインが停止することもあり、その結果として不必要なダウンタイムが生じていました。競争力を維持するために、これらの課題を克服する必要がありました。
解決策:FormlabsのFuseシリーズ導入
MPM社では、これらの課題を解決するために、SLS(選択的レーザー焼結)技術を用いたFormlabsのFuseシリーズの3Dプリンターを導入しました。この選択により、内製化が進み、効率が格段に向上しました。
1. オンデマンド製造による溶接治具の効率化
特に注目すべきは、超音波溶接治具のオンデマンド製造です。この機械は、従来のCNC加工方法と比較してコストを90%削減し、リードタイムも3週間から1日へと短縮しました。これにより、迅速な生産が可能になりました。
2. ロボット用エンドツールの革新
さらに、ロボットグリッパーをFuseシリーズで製造することで、従来は€55かかっていた部品をなんと€1で生産することを実現しました。この変革により、年間で€10,500以上のコスト削減が可能となり、製品の軽量化と耐久性も向上しました。
3. 柔軟性の向上
SLS 3Dプリンターを活用することで、耐熱性や耐化学性を備えた部品の迅速な製造が可能になりました。特殊な形状の部品を内製化することで、ダウンタイムを減少させることにも成功しています。
成果と驚きの実績
このような取り組みの結果、MPM社は以下の実績を達成しました:
- - 治具製造コストを90%削減
- - 平均リードタイムを15分の1に短縮
- - 高耐久・高精度な部品を迅速に内製化
- - 年間で€10,500以上のコスト削減
これらの成果によって、MPM社は製造現場において非常に柔軟な対応を可能にし、迅速に変化する市場における競争力を高めました。
今後の展望
株式会社システムクリエイトは、この成功事例を通じて、製造業界におけるさらなる革新を促進するため、Formlabsの製品を通じた新たな技術の導入に注力する予定です。ものづくりを支えるパートナーとして、業界の発展に寄与することを目指しています。興味のある方は、ぜひお問い合わせください。
会社情報
- - 会社名:株式会社システムクリエイト
- - 代表者:川上 正義
- - 設立:1992年6月19日
- - 本社所在地:大阪府東大阪市荒本新町1-20
- - TEL:06-6618-8555
- - FAX:06-6618-8566
- - 事業内容:3Dデジタルツールの導入支援・販売・サポート、受託造形サービスなど
- - URL:システムクリエイト公式サイト