ジャネール・モネイ初の小説『ザ・メモリー・ライブラリアン』が登場
多才なアーティスト、ジャネール・モネイが初めて挑戦する小説『ザ・メモリー・ライブラリアン『ダーティー・コンピューター』にまつわる5つの話』が、2025年3月25日(火)に日本で翻訳刊行される。この小説は、彼女のアルバム『ダーティー・コンピューター』の世界観を基に、さまざまな人々の姿を描く物語だ。
ジャネール・モネイの多才なキャリア
ジャネール・モネイは、アメリカのシンガー・ソングライターとしてだけではなく、俳優としても成功を収めたアーティストである。グラミー賞に10回ノミネートされ、その中でも特に先月のグラミー賞2025では、クインシー・ジョーンズのトリビュートとしてマイケル・ジャクソンの楽曲を披露し、大きな注目を集めた。彼女の経歴には、アカデミー賞受賞作『ムーンライト』や、NASAの歴史を描いた『ドリーム』など、多数の話題作が揃っている。
小説のテーマと背景
『ザ・メモリー・ライブラリアン』の物語は、「クリーンな人間」であることが求められる管理社会を舞台にしている。その中心で君臨するキャラクター、セシャトは、日々増加する偽の記憶に苦しむ。しかし、物語が進むうちに、彼女自身にも消去された記憶があることを知ることになる。また、物語に登場するアンバーは、亡き父から授けられた特別な宝石を巡って、家族を救うための選択を迫られる。
この小説は、現代社会に生きる人々が直面する苦悩と奮闘を描写し、今の時代におけるアイデンティティについての問いかけを行っている。まさに、豊かな心情を持った作品であり、ジャネール・モネイ自身の生き方も反映されている。
興味を引く報道と評価
アメリカでの出版直後から、本作はワシントンポストやバズフィードなどのメディアで大絶賛を受けており、話題の的となった。日本語版の刊行が決まった際には、「小説まで書いていたなんて!」という声がSNSで飛び交い、期待感が高まっている。
著者と翻訳者のプロフィール
ジャネール・モネイは単なるアーティストに留まらず、スタイリッシュなフューチャリストとしても知られている。また、小説の翻訳を手掛けた安達眞弓や押野素子をはじめとする翻訳者たちも、海外のさまざまな作品を日本に紹介してきた実力者たちだ。
読者へのメッセージ
翻訳者の押野素子氏は、この作品が「ありのままの自分では生きられない」と感じている方々への応援歌であることを伝えている。全体主義的な社会での登場人物たちの勇敢な姿が描かれており、読み手に温かいメッセージを届けることを意図している。
書籍情報
本書の定価は3520円(税込)で、発売日は2025年3月25日(火)。この作品を通して、ぜひジャネール・モネイの新たな一面に触れてみてほしい。