2025年度利用者情報ヒアリングシート案の討議結果概要

2025年度利用者情報ヒアリングシート案の討議



2023年7月14日から17日まで、総務省の利用者情報に関するワーキンググループが開催されました。本会議では、2025年度ヒアリングシート案についてのメール審議が行われ、多くの意見が寄せられました。

議題の概要


今回の議題は、ヒアリングシート(案)の内容であり、利用者情報の取り扱いに関するモニタリングの方法について討議が行われました。参加した構成員からはさまざまな意見があり、特にプライバシー保護に関連する内容が多く出ました。

提出された意見の一部


  • - 青少年や高齢者等の表現を修正: 一部構成員からは、「青少年や高齢者等」という表現を「青少年・こどもや高齢者等」と改める提案がありました。これは、より幅広い層を指すための配慮とされています。
  • - プライバシーポリシーの説明方法の改善: 特に、「ターゲティングやプロファイリングに利用しない」という点についての表現を見直すことで、プライバシーポリシーへの理解を深める努力が求められています。
  • - 理解度測定の必要性: 新規項目に対しては、利用者の理解度をどのように評価するかが議論され、透明性の確保が重視されました。特に、プライバシーポリシーを青少年にも読みやすく改善するための工夫が求められました。
  • - ダークパターンの認識: デジタルサービスにおいて、各社がどのようにダークパターンを定義しているのかを尋ねることで、利用者の権利を守るための施策強化が期待されます。
  • - AIの利用についての考察: AIがプライバシー保護に寄与する可能性についても言及され、技術の進展がどのように利用者の権利を尊重できるかが重要なテーマとして浮き彫りになりました。
  • - オプトイン方式への移行検討: 現在オプトアウト方式で行われている情報収集を、プライバシー保護の観点からオプトイン方式にすることへの意見が出され、議論が続くことが期待されます。

次のステップ


山本主査に一任されたこれらの意見をもとに、2025年度のヒアリングシート案は修正される予定です。この取組みは、今後の利用者情報を保護するための重要なステップとなります。

各構成員の専門的な視点が反映されたこのヒアリングシートは、利用者情報の取り扱いに関する基盤をさらに強化することが期待され、今後の議論が注目されます。また、広く一般の意見をもとにしたパブリックコメントの募集も行われると予想され、より多くの市民の声を活かすことが求められています。


以上のように、利用者情報に関するワーキンググループの活動は、デジタル社会における重要な課題に対処するための重要な一歩となります。利用者保護の観点からも、今後の取り組みに注目が集まります。

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