EV蓄電池診断技術
2025-10-15 12:33:04

大阪ガスがEV蓄電池の劣化診断技術を開発!市場の発展に寄与

EV蓄電池診断技術の新たな進展



大阪ガスとその子会社のKRIが、電気自動車(EV)向けに新たな蓄電池劣化診断技術を開発しました。この技術は、急激な容量低下を示す「二次劣化」の兆候を短時間の充電で識別できるもので、業界初の試みです。

新技術の重要性


近年、EVの普及が進む中で、EV中古車の市場も拡大が期待されていますが、実際にはそのデータが十分にありませんでした。特に、蓄電池の劣化状態を正確に把握できないため、中古車の適切な価格査定が難しくなっています。その結果、EV中古車市場は思った以上に冷え込み、使用可能な蓄電池やレアメタルの海外流出が懸念されています。

ここで注目されるのが大阪ガスとKRIが開発した新技術です。この技術は、使用履歴が不明の状態でも、迅速に診断できる仕組みを持っています。具体的には、限られたデータを分析し、その場で二次劣化の兆候を見抜くことが可能となります。

二次劣化とは


一般的に、蓄電池は使用するたびに性能が徐々に低下しますが、時には急激に劣化することがあります。これを「二次劣化」と呼びます。このメカニズムは、長時間の充放電による反応の偏在が原因で、特に使用履歴が把握しにくいとされています。

KRIは、長年の研究を通じてこの問題を解決するための知見を蓄積しており、劣化診断における新技術の開発に成功しました。この診断技術を用いることで、EV中古車の適正価格を評価しやすくするという目的があります。

未来のEVビジネスを支える技術


今後、大阪ガスはこの診断技術を実用化し、蓄電池の劣化状態が不透明なEV中古車に対して、適切な価値評価を促進するサービスを提供する考えです。また、大阪ガスとKRIは、各種の蓄電池診断技術を活用し、定置用蓄電池分野など、幅広い領域でのサービスにも取り組む意向を示しています。

カーボンニュートラルへの貢献


大阪ガスは、「エネルギートランジション2050」の理念のもと、カーボンニュートラル社会へ向けた技術やサービスの開発に注力しています。気候変動を含む社会問題の解決に貢献し、ビジネスや生活のさらなる発展を目指しています。これにより、EVや蓄電池占有の新しい可能性が広がることが期待されています。

企業情報


  • - 大阪ガス株式会社: 1897年設立。大阪を拠点にガスの製造・販売、電力の発電・販売を行う企業。
  • - 株式会社KRI: 1987年設立。研究開発を中心に多様な分野でのサービスを提供する企業で、大阪ガスの100%子会社です。

このように、大阪ガスとKRIの新技術はEV市場におけるリーダーシップを確立し、未来のモビリティ社会の実現に寄与することを目指しています。


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