ミステリ界の新興作家、結城真一郎の新作
2023年5月28日、ミステリ界で注目を集める作家の結城真一郎による最新作『どうせ世界は終わるけど』が小学館より刊行されました。彼は、前作『#真相をお話しします』でベストセラーを達成し、映画化でも話題を呼んだ実力派です。この新作では、思わず目を引くテーマである「人類滅亡」が描かれていますが、その内容は意外にも前向きです。
100年後の終末を見つめる
『どうせ世界は終わるけど』は、小惑星の衝突がもたらす危機を背景にしていますが、物語はそれが訪れる100年後の未来を舞台に設定しています。この長い猶予をもとに、結城の作品は人々のささやかな希望や勇気が連なり、世界に光を与える様子を描いています。読者は、「終わり」を意識することで、かえって「生きる意味」や「希望」を考えることができるでしょう。
書店員の反響
全国の書店員たちからは、すでに多数の称賛の声が寄せられています。紀伊國屋書店高槻阪急スクエア店の北辻祥子さんは、「この〝けど〟に、人々の希望や優しさが詰まっています」とコメント。未来屋書店の福原夏菜美さんは、世界の終わりをテーマにしていながら、驚くほど前向きなメッセージを持つ作品だと指摘しています。
メディア特集と翻訳オファー
また、この本はメディアからの注目も集めており、5月31日のTBS系『王様のブランチ』に著者が出演することが決定しました。さらに、文芸ポッドキャスト「本の窓」での対談も予定されています。このように、多くのメディアに取り上げられる中、海外からも翻訳オファーが来ており、韓国での出版が決まりました。担当者の李起雄氏は、「この作品は、令和という時代の不安と希望を表現しており、韓国の読者にも響くことを確信しています」とコメントしています。
コラボ企画と大賞受賞作
発売を記念して、小説投稿サイトmonogatary.comとのコラボ企画も行われました。この企画では、「人類滅亡まで、あと100年」をテーマにした作品を応募し、452作品が集まりました。選考の結果、大賞に選ばれたのは佐加島テトラの「地球防衛省戦略室」で、作品は特設サイトで結城氏の選評とともに掲載されています。
特設サイトでさらに深い体験を
『どうせ世界は終わるけど』の特設サイトでは、試し読みや著者の直筆コメント、書店員からのコメントなどが公開されています。ぜひ、読者の皆さんもこの機会にこの独特な作品に触れてみてください。
書籍概要
- - 書名: どうせ世界は終わるけど
- - 著者: 結城真一郎
- - 定価: 1,870円(税込)
- - ページ数: 336ページ
- - ISBN: 978-4-09-386754-2
- - 出版社: 小学館
- - 発売日: 2023年5月28日
結城真一郎の次の一手に、ぜひご注目ください。