結婚相手の年収と幸福度の関連性を探る調査結果
最近、一般財団法人全日本情報学習振興協会が実施した調査では、既婚男女と未婚男女の結婚観が探求されました。結婚は人生において大切な決断ですが、その価値観は近年大きな変化を迎えています。
調査の背景と目的
調査は2024年10月30日から11月1日にかけて行われ、2,047人を対象にインターネットで実施されました。特に焦点を当てたのは、結婚相手に求める条件として「年収」が果たす役割です。また、理想の年収を持つ相手と結婚した場合、実際の幸せ感にどれほどの影響があるのかを明らかにすることが目的でした。
結婚相手への年収希望
調査結果によると、未婚女性の57.3%が「年収500万円以上」を希望していることが判明。しかしながら、既婚女性の夫の年収は50.5%が該当しており、7%は理想に届いていないことが分かりました。これは、女性が高い年収を求める傾向にあるものの、実際にはより現実的な年収に妥協していることを示唆しています。
一方、未婚女性の42.7%が「200万円以上~500万円未満」の年収を希望していたのに対し、50.5%の既婚女性が夫の年収がこの範囲に該当していることが明らかになりました。
既婚者の幸福度
次に、「結婚後幸せに過ごしていますか?」という質問に対して、82.3%の既婚者が「幸せ」と回答しました。中でも、『幸せ一杯、すごくハッピー』と感じている人は39.3%、『普通にハッピー』と感じる人は43%でした。これにより、大半の既婚者は結婚生活に満足していることが分かります。
年収と幸福度の関係
興味深いことに、収入が高い結婚相手との結婚が幸福度を直接的に高めるわけではないという結果も出ています。500万円以上の収入を持つ夫の妻たちの81.8%が幸せと答えた一方、500万円未満の夫を持つ女性も80.9%が幸せと感じており、年収の差はわずか0.9%ほどでした。このことから、高収入の夫が長時間働いている場合、家庭内で過ごす時間が少なくなることが幸福度にマイナスである可能性が考えられます。
年齢差と幸福度
さらに、結婚相手との年齢差が幸福度に与える影響も調査されました。夫が年下であると回答した女性の83.1%が幸せと答える一方、夫が年上の場合は77.9%に留まりました。これは、年齢差が幸福度に寄与する要素の一つであることを示しています。
年収だけではない結婚の幸福感
総じて、本調査は年収が幸福度の絶対条件ではないことを示しています。結婚においては、相手の人間性や価値観が重要な要素であり、高い年収を持つ男性が必ずしも良いパートナーであるとは限りません。収入が高くとも、家庭に参加する姿勢が幸福感に寄与している可能性が高いのです。
結婚相手との理想や現実のギャップは多くの人に見られますが、自分にとっての幸せな結婚生活を前向きに考えることで、充実した関係を築けるかもしれません。今後の幸せなパートナーシップについて、理想を描くことが大切です。
結婚に関する検定受験のおすすめ
さらに、一般財団法人全日本情報学習振興協会では「みんなの結婚検定」を実施しています。結婚に対する知識を深めたい方は、ぜひ参加を検討してみてはいかがでしょうか。次回は令和7年6月22日開催、詳細は公式サイトでご確認ください。
私たち自身の思考もまた、結婚観や恋愛感情に大きな影響を与えることを忘れずに、新たな幸せを築いていきましょう。