岡山大学が英語ライティングワークショップを開催
国立大学法人岡山大学(岡山市北区)が2025年3月6日と7日に「Nature英語ライティングワークショップ」を津島キャンパスの薬学部で実施しました。参加したのは、同大学院で学ぶ67人の次世代研究者、彼らが研究成果を多くの人にわかりやすく伝えるためのスキルを身に着ける目的です。
このワークショップの内容は、ただ単に論文を書くノウハウにとどまらず、異なる分野の研究結果や、その社会的な影響を効果的に伝える方法に関するものでした。期間中、講師として招かれたのはSpringer Nature社のMaybelline Yeo氏です。彼女は「Impactful Studyをデザインする」、「効果的なアカデミックライティング」、「論文の論理的構成: イントロダクションとメソッド」など多岐にわたるテーマについて講義を行いました。
参加者からのフィードバックでは、幅広い分野の実例が紹介されたことが好評で、特にイントロダクションセクションの内容について深く学べた点が評価されました。また、Yeo氏のプレゼンテーションスキルが高く、スライドもわかりやすいといった意見も多く寄せられました。
研究者育成を進める岡山大学
岡山大学は「研究ファースト」との理念のもと、様々な取り組みを行っており、博士号を目指す大学院生にとっても貴重な学びの場を提供しています。次世代研究者挑戦的研究プログラム(OU-SPRING)もその一環として位置付けられており、特に優れた研究活動を推進するために研究費や生活費を支給する制度を整えています。
今後も岡山大学は知識から新たな価値を創造する“ナレッジワーカー”の育成を戦略的に進めていく方針です。また、地域に根ざした特色ある研究大学としての役割を果たすため、多様な活動も継続して行っていきます。
JSTとの連携
なお、この英語ライティングワークショップは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)による「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」の一環として実施されています。このプログラムは、地域の持続可能な発展や国際的な研究活動における絆を強化することを目指しています。
岡山大学では、今後も次世代の研究者が国際的に通用するスキルを磨き、社会にはばたく機会を提供しつつ、その成果を地域社会にも還元していくことに注力していきます。岡山大学の取り組みに乞うご期待です。