六年三組の挑戦
2025-01-24 11:55:34

震災を経験しない世代が挑む舞台『6年3組の阪神大震災』の物語とその挑戦

震災を知らない世代が挑む舞台製作



2024年1月25日(土)、テレビ大阪にて特集されるのは、阪神・淡路大震災の記憶を伝える劇団、劇団自由人会のドキュメンタリー『6年3組の阪神大震災~30年「記憶の溝」~』です。この番組は、震災を知らない若年層が、どのようにしてその歴史を演じ、再現しようとしているのか、その苦悩の日々を描きます。番組の中では「目立たずとも私たちの生活に多大な貢献をしている人たち」や、社会的に弱い立場にいる人に寄り添う姿勢が映し出される社会の一端にも触れています。

記憶の溝と向き合う若者たち



震災から30年の節目に当たる今年、ドキュメンタリーは神戸が拠点の劇団自由人会にスポットを当て、その代表作である「6年3組の阪神大震災」を取り上げています。この作品は、実際に震災を受けた樋ノ口小学校の子どもたちによる学級通信を基に舞台化され、500回を超える公演を重ねてきました。その舞台の背景にあるのは、1995年に発生した大震災で、6434人が命を落としたという悲劇です。

特に注目したいのは、震災で犠牲となった上出真理子さんのエピソードです。彼女も樋ノ口小学校の生徒であり、その命が失われたことは、今もなお多くの人々の心に深く刻まれています。このような状況の中で、初めて演出を担当する杉野じんべえさんは、震災で友人を失った経験を持ち、過去の記憶をどう後世に伝えるかを真剣に考えています。

変わる演出スタイルと新たな挑戦



杉野さんは、作品を新たに音楽劇として生まれ変わらせるため、これまでの朗読劇から歌とダンスを取り入れたスタイルに挑戦しました。観客との距離を縮めながら、震災の記憶を伝えたいとの思いから、準備を進めています。

演じるのは主に震災当時には生まれていなかったり、記憶がない20代から30代前半の若者たちです。そこで、彼らがどう「記憶の溝」を埋め、その思いを舞台に生かすのかが大きなテーマとなります。特に、猫柳ルカさんのように、故人の想いを背負いながら演じる若者たちには、非常に重い課題がのしかかります。

特別な体験と本番を迎える



劇団は、震災の生存者である松田満さんから貴重な体験談を伺う機会を得て、舞台に臨む姿勢を深めました。このように、実際の体験をもとにした「特別な授業」は、彼らにとっても非常に意味のあるプロセスとなったことでしょう。そして、ついに本番が近づき、観客を迎える準備が整います。

果たして、若い役者たちは、震災の深い悲しみや教訓をどのように表現し、「記憶の溝」を埋めることができるのでしょうか?

このドキュメンタリーは、震災を知る世代と知らない世代が共存する社会を考える重要なきっかけとなることでしょう。私たちが改めてその思いを共有し、未来につなげるための一助となることを願ってやみません。


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