イノベーション・マネジメントの国際学会「ISPIM」の開催に合わせて、特別に制作された音楽『A Fertile Grove』が2024年11月29日に各音楽配信サービスでリリースされました。この楽曲は、東京都渋谷区を拠点とするDICT(Design, Innovation, Co-Creation, Technology)から生まれたコンセプトを元に作られました。会議は2024年12月2日から4日まで大阪で行われ、そこでDICTの創設者である山本晋也が研究発表を行う際のBGMとして使用されます。
この音楽は、作曲家muneroによって制作されました。彼はアメリカのバークリー音楽大学で学び、多様な音楽ジャンルに通じた才能を持っています。『A Fertile Grove』は、DICTのフラクタルな概念、つまり新しいアイデンティティを持つ個々のパートが自由に参加し、最終的に調和を形成する過程を音楽で表現しています。
楽曲は、自身のアイデンティティを持つ弦楽器たちが、リーダーシップを取るフルートと交じり合う様子を描写しました。一見異なる各パートが刺激的に響き合い、徐々に心地よい融合感を生んでいきます。楽曲はクライマックスを迎えた時、新たな展開を見せるものの、それは全く別のものとしてではなく、これまで構築してきたアイデンティティを昇華させた結果であることがわかります。この構成は、山本の研究発表においても触れられたコミュニティ形成の3つのフェーズを表現しているとも言えます。
また、山本はその場で行った招待講演にも、この楽曲の重要性を強調しました。彼は、イノベーションのキーワードについて講演すると共に、それを補完する音楽を通して聴衆の理解を深めるという新しいアプローチを試みています。
さらに、もう一曲『The Golden Leaves』も同時にリリースされ、こちらは自然や生命の進化に関する原理を音楽で具現化。アイリッシュハープによる美しい旋律と、シンセサイザーによる宇宙的な音が組み合わさっています。両楽曲は、山本晋也が提唱するイノベーションマネジメントの理念を具体的に反映しており、それぞれの楽曲が持つメッセージ性は、聴く人に深い印象を与える内容となっています。
このように、音楽を介して新たなコミュニティやアイデアの創造を目指すDICTの取り組みは、非常に注目されています。今後もこのような音楽が、様々な分野でのイノベーションに寄与することが期待されています。興味のある方は、ぜひ『A Fertile Grove』を音楽配信サービスでチェックしてみてください。