RCCテレビが初めて挑んだバーチャルプロダクション
広島のRCCテレビが新たな試みとして、バーチャルプロダクションによる映像制作を実施しました。今回、企画されたのは「DTMクラブ」にて放送された唐澤恋花アナウンサーが歌うオリジナル楽曲「春は来る」のミュージックビデオです。これにより、映像制作の新しい可能性が広がることが期待されています。
バーチャルプロダクションとは
「バーチャルプロダクション」という新しい映像制作手法は、リアルタイムでCGや映像を背景に合成することで、より多彩な映像を撮影可能にします。近年、多くのドラマやCMでも取り入れられるようになり、映像制作の主流として注目されています。
今回、RCCテレビは広島のDX事業を進展させるビーライズと連携し、初のバーチャルプロダクションを実施。スタジオ内の撮影において、実際にバーチャルの世界と繋がったリアルタイム映像を合成して撮影を行いました。
使用された最先端技術
この撮影には、台湾のHTC Corporationが開発した「VIVE Mars CamTrack」が使用され、バーチャル空間との合成には「Aximmetry」というソフトウェアが活用されました。これにより、現場で完成した映像を確認しながら、出演者やスタッフ全員が一体となってイメージを共有し、従来の制作方法よりもコストを抑えた映像制作が実現しました。
ミュージックビデオ制作の背景
DTMクラブでは、バーチャルプロダクションを用いて、視覚的にインパクトのあるシチュエーションを演出。唐澤恋花アナウンサーの歌声とともに、デジタルワールドでの様々なシーンが展開されました。これにより、視聴者にとって新感覚のビデオ体験が生まれました。
未来の映像制作の展望
バーチャルプロダクションを導入したことにより、今後は地方の小さなスタジオでも高度な映像制作が可能となります。ポストプロダクションにかかるコストが削減され、ロケーションに囚われない自由な映像表現が実現できるのです。
RCCテレビは今後もこの技術を活かして、テレビ番組やCM、さらにはミュージックビデオにおいて新たな映像表現を開拓していく意向です。広島地区の映像制作技術を牽引する存在になることを目指して、さらなる挑戦を続けていくことでしょう。
このように、RCCテレビが推進するバーチャルプロダクションは映像制作の可能性を広げ、地域のクリエイティビティを高める要素として期待されています。今後の展開に目が離せません。