大阪市、未来を担うトップランナー企業の育成を進めるイベントレポート
2025年9月25日、大阪市中央公会堂において「大阪トップランナー育成事業」の認定証授与式が開催されました。このプログラムは、大阪市が新製品や新サービスを通じて事業拡大を目指す中小企業を支援するもので、これまで多くの企業がその恩恵を受けてきました。今回はその活動の一環として、2025年度第2期の認定プロジェクトが選ばれ、4つの有望なアイデアが発表されました。
大阪トップランナー育成事業とは
大阪トップランナー育成事業は、新規性があり成長が期待できる中小企業のプロジェクトを大阪市が認定し、継続的なサポートを行うものです。事業発展の道筋を整えることで、将来的に大阪を代表する企業の育成を目指しています。始まったのは2013年で、今年度で13年目となるこの事業は、これまでに134件のプロジェクトを認定してきました。
認定証授与式の内容
授与式は午後1時30分から始まり、まずは認定証と目録が授与されました。その後、選ばれた各プロジェクトのプレゼンテーションが行われ、事業内容や今後の展望について紹介されました。プロジェクトは5分間の短い時間で、各企業の代表者が熱心に語り、聴衆からの関心を集めていました。
認定されたプロジェクトの概要
- - 安心の老後をサポートする身元保証サービス(株式会社あかり保証) 代表取締役 清水 勇希
高齢者向けの身元保証を提供し、安心した老後をサポートします。
- - 街中の小さな植物工場で、CO₂を削減する(スパイスキューブ株式会社) 代表取締役 樋口 裕香
小規模ながら効率的な植物工場を通じ、環境への貢献を目指すプロジェクトです。
- - 0ロスフードプロジェクト(株式会社フォレストバンク) 代表取締役 小林 亮
食品ロス削減に挑む新しいビジネスモデルを提案します。
- - 勤怠管理クラウドサービス「LINDA」(株式会社プラスワン・イノベーション) 代表取締役 中尾 信也
介護業界特化型の勤怠管理システムにより、業務効率化を図ります。
事業拡大に向けたサポート
大阪市は2025年10月以降、認定プロジェクトに対して各企業専任のコーディネーターを配置し、具体的な課題解決をサポートする体制を整えます。また、中小企業が活用できるハンズオン支援金(上限200万円)も用意され、認定企業は新たな挑戦に踏み出すための後押しを受けることができます。さらに、りそなグループの関西みらい銀行からは、認定プロジェクトに最大20万円の助成金が支給されるほか、財務面の支援や販路拡大のサポートも提供されます。
最後に
大阪市はこのような取り組みを通じて、地域経済の活性化や新たな雇用の創出、そして持続可能な社会の実現を目指しています。今後も多くの中小企業がトップランナーとして活躍できる場が整うことを期待しています。これからの大阪に目が離せません。