効率化を目指す設計システム
2025-10-30 11:32:37

50%の工数削減を実現した新しい仮設設計システム「CIM-FLOOR」

新しい仮設設計システム「CIM-FLOOR」の概要



IHIインフラ建設とオフィスケイワンが共同開発した、仮設CIMシステム「CIM-FLOOR」は、建設現場の効率化を目指す新しいツールです。このシステムの導入により、従来の設計業務にかかる工数を最大50%削減できる見込みです。

開発の背景



近年、橋梁上部工の新設やリニューアル工事では、パネル式吊り足場が多数使われています。しかし、仮設設計業務の多くが熟練技術者に依存しているため、属人的で非効率な作業が問題視されています。このため、計画ミスや現場での不一致によるトラブルが生じており、これに対処するため新しいシステムの開発が必要とされていました。

IHIインフラ建設は、橋梁施工に強みを持ち、オフィスケイワンは、橋梁CIMソリューションに特化していることから、両社の技術と知見を組み合わせて「CIM-FLOOR」が誕生しました。特に、このシステムでは、株式会社タカミヤの技術も活用されており、足場の設計照査においても高い精度が期待されています。

CIM-FLOORの特長



1. 設計者・施工者向け機能



CIM-FLOORは、設計者と施工者がシームレスに情報を共有できる仕組みを構築しています。まずは設計者が積算用の概略計画を行い、その後施工者がデータを受け継いで詳細設計に入ることができます。これにより、プロセス全体の連携が強化され、工事全体の生産性が向上します。

2. 製品マスタから選択可能



CIM-FLOORでは、複数の足場メーカーからの製品情報を選択できるため、施工者は自身のプロジェクトに合った製品を容易に選ぶことができます。これにより、設計の自由度が高まり、より効率的な足場計画が可能となります。

3. 自動割付けと荷重計算機能



このシステムには、パネル式足場の自動割付け機能があり、橋梁上部工の形状に応じた配置が自動で行われます。さらに、断面配置後には荷重計算も自動で実施され、設計基準を満たした計画を速やかに立てられます。

4. 設計資料の自動出力



CIM-FLOORでは、足場の2D図面や3Dモデルを生成できる機能があり、設計作業を大幅に効率化します。これにより、必要な資料が迅速に提供され、プロジェクトの円滑な進行が期待されます。

5. データ連携による業務の一元化



鋼橋CIMシステム「CIM-GIRDER」のデータを読み込むことで、前工程の重複作業を排除し、足場計画に専念できます。これにより、業務の流れがスムーズになり、設計業務の効率が著しく向上します。

今後の展開



IHIインフラ建設は、CIM-FLOORを自社の工事に適用し、さらなる生産性向上を目指しています。また、オフィスケイワンは、パネル式足場の情報をデータベース化することで、業界内での標準化を進めていく意向を示しています。

両社は今後も、発注者や建設コンサルタント、橋梁メーカーへの提案を行い、業界全体のデジタル化を推進していく考えです。

オフィスケイワンについて



2014年に設立されたオフィスケイワンは、高度なデジタル技術を駆使して情報サービスやCIMシステムの開発を行っています。特に、施工現場の生産性向上に取り組み、これまでの実績も評価されています。今後のさらなる成果にも期待が寄せられています。

お問い合わせ



詳細な情報やデモについてはオフィスケイワンまでご連絡ください。電話番号やお問合せフォームも用意されています。

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