大正大学の取り組み
大正大学(東京都豊島区)は、表現学部メディア表現学科の学生たちが、男女の平等を推進するための新しい試みを行っています。具体的には、同大学と豊島区男女平等推進センターが協力し、「アンコンシャスバイアス」についての認知を高めることを目的とした動画を、公式TikTokで公開しました。この動画は、多くの人が親しみやすい音楽に合わせて、無意識のバイアスをテーマにしており、一般の人々にも広くアピールする形となっています。
アンコンシャスバイアスとは?
「アンコンシャスバイアス」とは、私たちが無意識のうちに抱く偏見や先入観を指します。誰しもが無意識に持つものであり、悪意はなくても他者を傷つける可能性があるため、このテーマに触れることは非常に重要です。本動画では、可愛い音楽とともに、この重要なメッセージをコミカルに伝える工夫がなされています。
TikTokでの新たな挑戦
このプロジェクトは、大学の授業「ワークショップ」にて実施され、学生たちが企画から制作、編集までを手掛けました。特に注目されるのは、学校法人大正大学の理事長である柏木正博氏と豊島区長の高際みゆき氏双方が登場し、社会全体でこの問題に取り組む姿勢を示しています。
学生たちは、「エッホエッホのうた」の音源を利用し、視聴者に親しみやすく、かつ深いメッセージを届けることを目指しました。音楽に合わせた演出により、無意識の思い込みについて気付きを促す映像が仕上がっています。
制作の背景と狙い
この取り組みは、2025年度の「ワークショップ」授業の一環として行われました。授業では、企業や団体と連携し、社会の課題に取り組むことを目指しています。「アンコンシャスバイアス」の周知方法を考えるというテーマの下、8チームに分かれた学生たちが企画・プレゼンテーションを行い、最終的にSNSを通じて伝えるアイデアが採用されました。
映像制作を通じて、学生たちは新たな視点や社会問題に対する認識を深めました。また、この経験は彼らのクリエイティブなスキルやチームワークを高める一助にもなったことでしょう。
学生の声:メッセージを伝える意味
映像制作に関わった学生は、このプロジェクトに取り組んだ理由についてこう述べています。「TikTokというメディアを利用することで、より多くの人々に気軽に手にとってもらえると考えました。音楽を通じて、ふんわりしたイメージの裏にあるメッセージのギャップに魅力を感じ参画しました。私たちの願いは、この映像を通じて多くの人々が無意識のうちに抱く偏見について考えるきっかけを提供することです。視聴してくれた誰かが気づき、行動を少し変えるだけで、社会が変わる可能性があると思っています。」
最後に
大正大学は、創立以来の「智慧と慈悲の実践」という理念の元で教育を行なっています。学生たちが作り上げたこの映像プロジェクトは、まさにその精神を体現していると言えるでしょう。今後も、大学と地域社会が連携し、実践的な学びを通じて、より良い社会作りに貢献していくことを期待しています。公式TikTokアカウントでは、今後もさまざまな新しいコンテンツが展開される予定ですので、ぜひチェックしてみてください。