国立劇場養成所が令和8年度研修生募集を開始!
国立劇場養成所は、日本の文化財である伝統芸能の振興と保存を目的とした重要な教育機関です。このたび、令和8年度の研修生募集が始まりました。応募者は、歌舞伎、長唄、能楽、文楽といった多様な分野から選択することができ、これらの伝統芸能の技術と知識を学ぶチャンスです。
研修生募集の概要
国立劇場では、以下の区分に分かれた研修生を募集しています。
1.
第31期 歌舞伎俳優研修生
-
応募資格: 中学校卒業(見込みを含む)以上の男子で、23歳以下。経験不問。
-
研修期間: 令和8年4月から2年間。
-
研修内容: 歌舞伎特有の演技や音楽の基礎を学び、歌舞伎俳優としてのスキルを蓄えます。
2.
第11期歌舞伎音楽(長唄)研修生
-
応募資格: 同上。
-
研修期間: 令和8年4月から3年間。
-
研修内容: 長唄楽器の演奏法を学び、歌舞伎音楽の舞台での実践スキルを磨きます。
3.
第13期 能楽(三役)研修生
-
応募資格: 同上。
-
研修期間: 令和8年4月から6年間。
-
研修内容: 能楽の三役に分かれての専門的な技術を学び、実践的な演技力を身につけます。
4.
第35期 文楽研修生
-
応募資格: 同上。
-
研修期間: 令和8年4月から2年間。
-
研修内容: 文楽の基礎から専門技術まで、演じることの奥深さを学びます。
応募方法と選考について
応募は令和7年10月1日から令和8年1月30日まで受付けており、選考は令和8年2月から3月の予定です。応募者は、所定の書類を提出することで選考に参加できます。必要書類には、受験願書や履歴書、健康診断書などが含まれています。
受講料は無料
この養成所の特長の一つは、受講料が無料であることです。カリキュラムに必要な教材や楽器も無償で提供され、受講生は安心して学習に専念することができます。
豊富な講師陣
国立劇場養成所の講師は各ジャンルで活躍する一流の実演家が揃い、実践的で深い知識をもとに指導を行います。これにより、受講生はリアルな舞台での技術を身につけることができます。
研修の魅力
研修生は、定期的に公演を観覧する機会や、他劇場での研修、さらには楽屋実習など、プロの実演家としての心構えを磨く環境が用意されています。また、研修の成果を披露する発表会も行われ、実力を試す場として活用されます。
経済的サポートも充実
遠方からの研修生には、有料の宿舎が提供され、場合によっては住宅費補助金も支給されます。また、伝統芸能伝承奨励費の貸与制度もあり、研修後は返還が免除される制度も整っています。
伝統芸能を未来に残すチャンス
国立劇場養成所は、日本の伝統芸能の未来を担う若手実演家を育成する場です。興味がある方は、ぜひこの貴重なチャンスを逃さず、応募を検討してみてはいかがでしょうか。詳細は公式ウェブサイトをチェックしてください。国立劇場の歩みと共に、この伝統を次代へと受け継いでいくことができる貴重な機会です。