有機ELの未来
2026-01-21 18:58:25

発電機能を搭載した次世代有機ELディスプレーの開発に成功

発電機能を搭載した有機ELディスプレーの未来



NHK放送技術研究所は、千葉大学と京都大学の専門家と協力して、発光と発電を同時に実現できる新しい有機ELディスプレーデバイスを発表しました。この装置は、発光しながら同時に太陽光を利用して電力を生成できるため、特に災害時などの電源が確保できない環境でも映像を表示する能力が期待されています。

画期的な技術



これまで、光を発する発光と電気を生み出す太陽光発電は反対のプロセスであり、一つの素子でこれら二つの機能を兼ね備えるのは非常に困難でした。しかし、今回のイノベーションは、ある特別な材料、MR-TADF(多重共鳴型熱活性化遅延蛍光材料)を使い、高効率で発光し、さらに強力な光吸収能力を持つ新たなデバイス設計を実現しました。

このデバイスは、成功裏に赤、緑、青といった全ての色の発光を行いつつ、特に青色の発光については世界初の成功を収め、この分野における大きな進展を示しています。

開発の道のり



この研究は、NHK技研がこれまで手掛けてきたフレキシブル有機ELディスプレー技術を基盤にしています。今回用いられたMR-TADF材料は、京都大学での研究成果を反映しており、また、実験手法は千葉大学との共同研究の賜物です。このような大学間の連携が、新しい技術の実現に向けて重要な役割を果たしているのです。

フレキシブル有機ELディスプレー技術は、軽量性や衝撃耐性、収納性に優れ、未来の視覚メディアの進化を支えるものです。この技術は、視聴体験を圧倒的に向上させ、新たな視聴スタイルを創出することが期待されています。

この新たなデバイスの開発によって、発光効率と発電効率の両立が可能になることで、持続可能なエネルギーと新しい情報伝達手段を提供する道が開かれるでしょう。今後も、さらなる効率化や耐久性の向上を進めることで、省エネルギーを意識したディスプレー技術の実現を目指していきます。

未来への期待



本デバイスに関する研究成果は、2026年に著名な学術誌「Nature Communications」に掲載される予定です。これにより、世界中の研究者や技術者に新たな知見が広まり、それぞれの分野での応用が進むことが期待されます。

省エネルギーや災害時の情報提供の観点からも、この新しい技術が果たす役割は非常に重要であり、将来的には我々の生活スタイルや情報アクセスの仕方を根本から変えるかもしれません。技術の進化がもたらす新たなエコシステムの中で、この発電可能な有機ELディスプレーが中心的な役割を果たすことを楽しみにしています。


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