積水化学、サステナビリティへ向けたグリーンボンド発行を発表

積水化学、初のグリーンボンド発行予定

2025年9月、積水化学工業株式会社が自身初のグリーンボンドを発行する予定であることが発表されました。このボンドの発行は、同社がサステナブルな社会の実現に向けた取り組みをより強化するための重要なステップと位置づけられています。

1. グリーンボンドの概要

今回のグリーンボンドは、積水化学工業株式会社第8回無担保社債として発行されます。具体的な詳細は以下の通りです。

- 発行年限: 5年
- 発行額予定: 200億円
- 資金の使途: ペロブスカイト太陽電池に関する設備投資や研究開発に充てられる予定です。

主幹事証券会社として、大和証券株式会社やSMBC日興証券株式会社などの名立たる証券会社が参加し、強力なサポート体制が整えられています。これにより、資金調達がスムーズに行われることが見込まれています。

2. グリーンファイナンス・フレームワークの策定

積水化学は、新たにグリーンファイナンス・フレームワークを策定しました。このフレームワークには、調達資金の使途やプロジェクトの評価、資金管理、レポーティングの4つの重要な要素が明記されています。さらに、このフレームワークに対しては、外部機関である格付投資情報センター（R&I）からセカンドオピニオンが取得されており、その内容は国際資本市場協会（ICMA）の「グリーンボンド原則2025」や環境省の「グリーンボンドガイドライン（2024年版）」に適合していると評価されています。

3. サステナビリティへの貢献

積水化学がグリーンボンドを発行することで、サステナブルな開発への資金調達を加速させることが目的です。近年、環境問題への関心が高まる中、企業としての責任を果たすためにも意義深いステップです。特に、ペロブスカイト太陽電池の研究開発に資金を充てることで、再生可能エネルギーの普及にも寄与すると考えられます。