笑美面の介護可視化
2026-07-01 13:10:21

介護負担を可視化して企業の経営課題に取り組む笑美面の新しい試み

介護負担の可視化を目指す笑美面



大阪市西区に本社を構える株式会社笑美面が、2026年7月から新たなレポートサービス「介護QQメソッドサーベイ・プラス」の提供を開始します。このレポートは、山梨大学の名誉教授・西久保浩二氏の研究を基に、QQメソッド(Quantity and Quality method)を活用したものです。笑美面は、シニアホーム紹介事業を展開しており、介護と仕事の両立を支援するために「笑美面 ケアラー心の介護室」というサービスも提供しています。

迫る社会課題:見えない損失



最近の研究によると、仕事と介護の両立が困難になることによって、2030年には約9.1兆円の経済損失が発生するとされています。その主な原因は、介護をしながらも働き続ける「ビジネスケアラー」と呼ばれる従業員たちの労働生産性の低下です。しかし、企業においてはこの損失が具体的な数字として認識されていないことが多く、経営リスクとしての自覚が欠如しています。

超高齢社会が進展する中、ビジネスケアラーの数は増加し、2025年には企業には具体的な介護支援策が求められます。この状況の中、笑美面が企業の人事部門との対話を通じて明らかにしたことは、課題への認識に大きなギャップが存在するということです。介護の経験がある人事担当者はその重大性を痛感している一方で、未経験の担当者や経営陣はその必要性が十分に理解されていないことが多いのです。

実際の業務の中では、以下のような影響が反映されています:
  • - 仕事中にも介護に思いを馳せる精神的疲労
  • - 突発的な連絡による業務の中断
  • - 睡眠不足や身体的疲労によるパフォーマンスの低下

これらの問題は目に見えないものであり、企業全体として無視できない損失が積もりますが、定量的に説明できないため、なかなか経営判断に結びつきません。

サーベイの特長:QQメソッドによる可視化



「介護QQメソッドサーベイ・プラス」は、従業員が仕事の「量」と「質」について自己評価を行う10段階評価方式を採用しています。このサーベイは、単に実態把握をするだけでなく、労働生産性の低下を企業の経済的損失として可視化することにより、経営判断の材料として活用されます。

この取り組みにより、場合によっては企業の年間損失が数千万円から1億円を超えるという結果が示される可能性があります。日常的に発生する生産性の低下を金額換算することで、従業員が感じている課題を経営側が理解できる形に変換されるのです。

西久保教授のコメント



西久保教授は、「仕事と介護の両立による影響は、目に見える離職だけではなく、日々の業務の中での生産性の低下として広く存在しています。QQメソッドは、この“見えない負担”を数値化し、組織の意思決定に役立つ形にすることを目的としています」と述べています。

この取り組みは、ビジネスケアラーの問題を個人的な課題ではなく、企業経営の課題として可視化する重要な一歩であると言えるでしょう。

サービス内容と料金



笑美面では、「笑美面 ケアラー心の介護室」のサービスを初期費用と運用費用ともに無料で提供しています。希望する企業には、介護に関する簡単なレポートが無償で作成されます。このレポートには、介護に関与する人数や、年間の経済損失などの情報がまとめられています。

また、有料版では、個別の介護状況や抱えているリスクを詳細に分析し、改善策や優先順位の提案も行います。これにより、従業員のパフォーマンスを度々確認し、企業が必要な施策を講じるのに役立ちます。有料プランの料金は、50万円(税別)からとなっています。

未来への展望



笑美面は今後、西久保教授とも連携し、より精度の高い現状分析や改善策の提案に取り組む考えを示しています。介護問題を企業の経営課題として捉え、具体的な対策を講じることは、全ての従業員が快適に働ける環境を整えることにつながるでしょう。笑美面の取り組みが、企業の意識を変え、より良い社会の実現に繋がることが期待されます。


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