2025年5月13日、大阪・関西万博の年次イノベーションイベントで、ニナファームが広州に新しいマイクロバイオーム研究施設を開設したことが発表されました。この施設はWellcare Innovation Center内に位置し、同社のグローバルな研究開発拠点の拡大にとって重要なマイルストーンとなります。ニナファームの新たな挑戦は、特にスキンケア分野へのマイクロバイオーム技術の応用を目指しており、敏感肌のケアやニキビの治療に向けた次世代のソリューションを開発することが目的です。
式典には、在広州フランス総領事のシルヴァン・フルリエール氏が出席し、フランスと中国の美容、科学、イノベーションの分野における良好な関係を強調しました。フルリエール氏は、両国のさらなる連携に期待を寄せ、特に環境持続性や生物多様性の保護に向けたフランスの美容業界の努力を再確認しました。さらに、多くの中国側の関係者が参加し、黄建華氏(黄埔区市場監督管理局 副局長)や謝志傑氏(広東省医薬科学監督学会 会長)、陳天氏(上海日化協会 副事務局長)などが出席しました。
この新たな研究施設には約2,000万元の投資が行われ、Sethicにとっては2カ所目のグローバルな研究施設となります。センター内には5つの応用ラボと試験センターが整備されており、原料の処理から処方設計、評価・分析に至るまで、一貫した技術サービスを提供する体制が整えられました。マイクロバイオームだからこそ成し得る新しい美容技術の開発が期待されており、Sethicはこの分野の先端を行く存在を目指しています。
Sethic Innovation Laboのグローバル知的資産マネージャーであるエリザベス・ブルゴワ氏は、同社が中国の茶業界との長年の関係を持っており、2003年から広州に拠点を構え、イノベーション、持続可能性、国際協調を重視する経営戦略を貫いてきたことを明らかにしました。
新施設のオープンにより、Sethicはマイクロバイオーム技術をさらに進展させ、健康、美容、栄養科学における国際的な協力を深め、同時に中国のスキンケア市場においても影響を与える存在となるでしょう。将来的には、広州の新センターが美容業界におけるイノベーションの中心地として機能することが期待されています。これにより、ニナファームは中国市場での存在感を増し、さらなる成長が見込まれます。