大阪から世界へ!タカラベルモントの毛髪研究が国際大会で注目の発表
2025年9月、フランスのカンヌで開催された「第35回IFSCC Congress」において、タカラベルモント株式会社の化粧品研究開発部が毛髪に関する3題の研究成果を発表しました。この発表は、同社にとって過去最大の発表数となり、世界各地から集まった化粧品技術者たちの注目を集めました。
IFSCC Congressとは何か?
「IFSCC Congress」は、国際化粧品技術者会連盟が主催する重要な学術大会です。世界中から約1100題の研究がエントリーされ、優れた研究に対して各種の賞が授与されます。この大会では、最新の化粧品研究が発表され、各国の技術者間で意見交換が行われます。
発表された研究内容
1.
Japanese KAWAIIを叶えるヘアスタイルとは?~視線解析で探る印象のヒミツ~
戸田貴裕が発表したこの研究では、視線トラッキング技術を用いて、ヘアスタイルが人の印象に与える影響を調査しました。前髪と毛先の形が視覚的印象の評価を変えることが明らかとなり、特に日本独自の「かわいい」という美の価値が強調されました。
2.
分岐アルキル鎖に基づく新しい生体模倣型アプローチ
本村友希によるこの研究は、髪に対する保水性と湿気耐性を同時に向上させる新しいトリートメント成分についてのもので、自然界に存在する水鳥の羽に着想を得たものです。特に、分岐アルキル構造が毛髪表面の保護に有効であるとの結果が得られました。
3.
硬水は髪と頭皮のバリア機能を脆弱にする~サイレントダメージから髪と頭皮を守るために~
平山貴寛の発表では、硬水に起因する髪や頭皮へのダメージについて深堀りされ、特に硬水が頭皮のバリア機能を低下させる原因を明らかにしました。さらに、自然由来のフルボ酸がこれらのバリア機能を改善することが示されました。
分析と今後の展望
これらの研究は、美容だけでなく、頭皮ケアや製品開発の新しい視点を提供するもので、タカラベルモントが抱える「美と健康をかなえる」理念に基づいています。戸田氏は、「髪が持つ印象の力をさらに探究し、“なりたい自分”に近づけるヒントを提供することが重要」と語ります。
今後も、タカラベルモントはこの分野の研究を深化させ、国際的な評価を高めるとともに、持続可能な社会に貢献する製品を開発していくことを目指しています。これからも目が離せないタカラベルモントの活動に、ぜひご注目ください。