サンスターグループ、皮膚刺激性試験で大会長特別賞を受賞
2023年、日本動物実験代替法学会第37回大会において、サンスターグループが共同研究の成果として、皮膚刺激性試験の代替法に関する研究が評価され、大会長特別賞を受賞しました。この賞は、動物実験代替法ものづくりの未来に向けた重要な一歩を象徴するものです。
共同研究の経緯
サンスターグループは、小林製薬、TOA、マンダム、ロート製薬と共に、株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリング(J-TEC)を加えた5社による共同研究を進めてきました。この研究では、皮膚刺激性の評価が行われ、それに基づいたガイダンスの改定を目指しています。2021年に厚生労働省が発表したガイダンスによれば、皮膚刺激性のリスクが非常に低いと期待される成分に対し、より多くの評価対象を広げる必要があるとされています。
皮膚刺激性試験の重要性
化粧品業界における動物実験代替法の導入が進む中、安全性評価が求められています。この共同研究では、医薬部外品や化粧品の成分評価における新たなデータを提供し、顧客に安心して製品を使用してもらうための基盤作りが進められています。特に、6社は新たに68成分のデータを取得することで、ガイダンスがより使いやすくなることを目指しています。
受賞の意義と今後の展望
今回の受賞は、研究に参加した企業の協力と、科学的根拠に基づく評価の重要性を再認識させるものでした。また、今後もデータ拡充や試験条件の充実に取り組み、業界全体の安全性を確保するための活動を推進していく考えです。特に、共同研究を通じて得られた成果をデータベース化し、広く公開することで、業界への貢献を果たしたいと考えています。
サンスターの理念
サンスターグループは「100年mouth 100年health」を掲げ、口腔の健康を起点とした全身の健康を提案しています。化粧品の安全性も、この理念の一環であり、日々の習慣としてのオーラルケアが全身の健康に繋がることを重視しています。このような企業活動を通じ、健康寿命の延伸に寄与する情報や製品を提供していく方針です。
まとめ
サンスターグループによる皮膚刺激性試験の代替法研究は、化粧品業界において大きな意義を持ちます。大会長特別賞の受賞は、その成果が正当に評価されている証であり、今後の業界全体に与える影響は大きいでしょう。研究の進展を見守りながら、消費者にとっても安心して使える製品の提供が続くことを期待したいところです。