舞鶴市出展
2025-09-11 18:36:24

舞鶴市の平和への想いを伝える関西万博出展

舞鶴市の平和への想いを伝える関西万博出展



舞鶴市が2025年9月8日から14日まで、大阪・関西万博の関西パビリオンの京都ブース「いのち〜生と死と向き合って〜」に出展します。このイベントは、日本の過去と未来、特に平和への願いを次世代に伝えることを目指しています。

舞鶴市は、戦後、日本人引揚者を迎え入れた歴史を持つ町です。時が経つにつれて、戦争や引揚の記憶は薄れつつありますが、舞鶴市ではその教訓を次世代に語り継ぐ努力が行われています。引揚の史実を「世界へ、未来へ」と発信し、多くの人に平和の重要性を訴えかける活動に注力しています。

引揚記念館の役割


舞鶴引揚記念館は、引き揚げやシベリア抑留の歴史を後世に伝えるために設立されました。昭和63年から地域の方々や体験者の協力を得て、大切な歴史の記録を保管し、広める役割を果たしています。特に、戦争を知らない世代が増える中、歴史の重要性を再認識することは、より良い未来を築くために欠かせません。

平成27年には、同館の収蔵資料570点がユネスコの世界記憶遺産に登録され、その意義が国際的にも認められました。このように、舞鶴市は自らの歴史を語り続けるだけでなく、未来へつなげる努力を惜しみません。

展示品の魅力


関西万博会場では、ユネスコ世界記憶遺産に登録された資料の複製が展示されます。具体的には、以下の3点が注目されています。

1. 白樺日誌
白樺の皮を利用したノートに、故郷を思う気持ちを和歌や俳句として綴った記録です。個々の作品が持つ思いは、時を超えて今も語り掛けてきます。

2. スケッチブック
抑留中に描かれた貴重な記録画です。ソ連の指示でメーデーの様子を描くことを余儀なくされていたものの中には、個人的な観察による収容所内の生活が記録されています。この作品は、厳しい環境の中での生活の貴重な記録です。

3. 俘虜用郵便葉書
日本に残る家族との唯一の通信手段として使われた往復葉書。制限のある中で、抑留者がどれほどの困難を持っていたのかを知る手掛かりとなります。これらの葉書は、心の支えとしても大きな意味を持っていました。

動画での紹介


今回のブースでは、舞鶴市が進める学生語り部の活動や、舞鶴工業高等専門学校の生徒たちによるデジタル技術を用いたプロジェクト、ウズベキスタン共和国の留学生との交流の様子などを紹介する動画も放映します。これらの活動を通じて、舞鶴市の平和へのメッセージが広く伝わることを願っています。

この貴重な機会に、ぜひ舞鶴市のブースに立ち寄り、引揚の歴史と平和の重要性に触れてみてはいかがでしょうか。


画像1

関連リンク

サードペディア百科事典: 関西万博 舞鶴市 引揚記念館

トピックス(イベント)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。