名古屋・柳原通商店街で体験する新しい観光演劇「エンタビ(R)」

名古屋市の柳原通商店街で、観光客参加型の演劇体験「エンタビ(R)」が開催されることが決定しました。このイベントは、地元住民が主演し、観光客もセリフを言うことで、参加者が物語の一部となる新たなスタイルの観光を提供します。

地域の文化を体験する新しい試み

「エンタビ(R)」は、名古屋市北区にある柳原通商店街の街並みや歴史を活かした演劇で、観光客が自ら物語に関与することができる仕組みです。この取り組みは、地域住民との交流を通じて、観光客の再訪率を向上させることを目指しています。実際に、観光庁のデータによれば、地元とのつながりを感じた観光客の再訪率は約1.7倍にも上昇しています。

地元の歴史や文化を学ぶことができるだけでなく、演劇を通じて地域の人々と触れ合うことで、観光体験がより深く、豊かなものになります。観光客はただの見物人ではなく、物語の主人公になるのです。

地域の学生たちも参加

このプロジェクトには地元の学生も関わっており、彼らが制作やキャストとして活躍することによって、世代を越えた地域の歴史の継承が行われます。地域の文化を語り継ぐための協働は、地域創生の観点からも非常に重要です。

総務省の調査データから見る地域活性化の重要性

地域文化活動に参加した人の62%が「今後も関わりたい」と回答していることからも、地域住民との関わりが地域の活性化にどれほど貢献するか分かります。また、地元住民が出演するニュースの視聴率が上がるという調査結果もあることから、地域住民の存在が地域のビジョンを形作る上で重要であることが伺えます。

このように、観光客と地元住民が共に参加することで生まれる新しい形の観光は、地域活性化の有効な手段です。観光とエンタメを融合させた「エンタビ(R)」では、地域内での体験を通じて、地域の文化と人との繋がりを強化することが期待されています。

没入型体験としての「エンタビ(R)」

「エンタビ(R)」は、特にその没入型の体験が特徴です。観光客は歴史的なキャラクターになり、リアルなストーリーの中で実際の地元住民と対話し、協力して物語を進めていきます。例えば、昭和39年という設定のもと、商店街の中で展開するこの物語は、参加者が展開する内容によって変わるため、一回一回違った体験を提供します。

物語の中の「令和の御土居下同心」は、重要な任務を果たすために昭和の人々との交流を試みます。この様子は、参加者にとって、ただの観劇ではない忘れられない体験となるでしょう。

参加の詳細

「商店街丸ごと物語体験エンタビ(R)」は2026年2月14日（土）と15日（日）の二日間、名古屋市北区柳原の商店街で開催されます。参加費は無料で、事前申込も受け付けていますが、当日直接の訪問も可能です。

新たな観光地として名古屋を訪れる方々には、このユニークな体験を通じて、地域住民と一緒に物語を創り上げる喜びを感じてほしいと思います。名古屋の魅力を再発見するチャンスです。