環境省の特別賞を受賞！アドベンチャーワールドの環境活動

環境省主催『グッドライフアワード』特別賞受賞

推進される環境保護の流れが、地域社会での取り組みを活性化しています。今回、和歌山県のアドベンチャーワールドがその象徴として、環境省主催の『第13回グッドライフアワード』において、実行委員会特別賞「環境地域ブランディング賞」を受賞しました。この受賞は、日本全国から224件の応募があり、その中から選ばれた39件の一つとして、証明されました。

グッドライフアワードとは？

このアワードは、環境と社会によい暮らしを実現するための取り組みを表彰するもので、地域社会や企業、個人の努力が評価されています。環境省が推進する「地域循環共生圏（ローカルSDGs）」の理念のもと、受賞した取り組みが多くの人々に広まり、ライフスタイルの見直しが促進されることを目的としています。

アドベンチャーワールドの受賞プロジェクト

今回の受賞は、「パンダから広がる竹循環と里山・里海再生プロジェクト」が評価されたものです。このプロジェクトは、ジャイアントパンダの繁殖や飼育を通じて得られた知見を活かし、また、発生する食べ残し竹を資源として活用し、地域の環境保全に寄与しています。パンダは2025年6月に帰国することが確定していますが、プロジェクト自体はその後も地域の共創へと発展を続けていくことが期待されています。

放置竹林の再生

岸和田市では、竹林の整備と再生が進められています。地域の竹林を整備することは、里山環境の再生にも大きな影響を与えます。竹の密度を落とし、他の植物が育ちやすい環境を作ることで、生物多様性が保たれます。また、竹は成長が早く、環境への負担が少ない持続可能な資源として注目されています。

竹魚礁による海の再生

プロジェクトでは、食べ残しの竹を活用した「竹魚礁」を設置しています。竹魚礁は魚の産卵の場を提供し、2022年から4年連続でアオリイカの産卵・孵化が確認されています。これは、海の環境再生に成功している一例でもあり、竹を利用することで海洋の生態系も支えられています。

地域参加型コンテンツの創出

地域住民やボランティア、小中学生が参加して制作した竹アートや竹あかりなどのプロジェクトも展開されています。約5000本の竹を用いた巨大竹アートは、地域の文化や観光の一部として機能し、地域コミュニティの活性化に寄与しています。このように、竹は単なる資源にとどまらず、人々のつながりを強める重要な要素になっているのです。