高校生アートコンペ2025「ダ・ヴィンチ大賞」授賞式と展覧会
2025年11月23日、大阪芸術大学において「“世紀のダ・ヴィンチを探せ!”高校生アートコンペティション 2025」の授賞式が盛況のうちに行われました。このコンペティションは、全国の高校生を対象にしたもので、若いクリエイターの才能を発掘し、応援することを目的としています。今年で19回目を迎えるこのコンペティションには、46都道府県に加えて、韓国やオーストラリアからも応募があり、1970点の作品が集まりました。最終的に厳選された130点の受賞作品が発表され、感動的な瞬間が演出されました。
授賞式は、大阪芸術大学の芸術劇場で行われ、多くの歓声と拍手の中で「ダ・ヴィンチ大賞」を始めとする各賞が発表されました。この特別な賞は、受賞者に大阪芸術大学グループ各校の学費が全額免除されるという非常に励みになる内容です。
受賞作品展は、11月25日から11月29日にわたって開催され、多くの来場者が受賞作品を一目見ようと訪れました。その作品群は、若い情熱や希望が感じられ、訪れる人々に感動を与えました。
受賞者インタビュー: 山科 壱悟さん
「ダ・ヴィンチ大賞」を受賞された奈良県立高円芸術高等学校の山科 壱悟さんにお話を伺いました。彼の受賞作『協奏曲「桂林の霞」〜オーケストラとピアノのため〜』は、彼自身の独学から生まれた作品で、応募するのは初めての経験だったと言います。「自分が作曲した曲が認められたことがとても嬉しい」と笑顔で語ってくれました。
作品の背景には、中国の桂林にあるタワーカルストの神秘的な雰囲気が影響を与えたと話します。「最初の部分は霧のかかった山々の禍々しい様子を表現し、次に、その中に広がる美しい景色を描いています。最後には晴れやかな空が広がり、明るい面を見せるようにしました。」
彼は、作品を作る際に「聴いてもらう人にどう伝わるか」が重要だと強調します。複雑な音楽の中にも、最初の印象を大切にし、感情を動かす音楽を目指しているとのことです。高校卒業後は、大阪芸術大学の音楽学科に進学し、将来的にはミュージカルや映画音楽の作曲家になる夢を抱いているとお話ししてくれました。
塚本英邦副理事長からのメッセージ
塚本英邦副理事長は、毎年約2000点が応募されるこのコンペティションが徐々に全国に名を馳せていることを喜び、作品を提出してくれる若者たちのためにも、この芸術活動を続けてほしいと願っています。「努力を重ね、この日本の美術・芸術界をけん引していく存在になってほしい」と語りました。
展覧会の詳細
受賞作品を集めた展覧会は、2025年11月25日から29日の期間、大阪芸術大学の芸術情報センター1階展示ホールで開催されます。会館時間は10:00から16:00までで、無料で観覧できます。ぜひ、多くの方のご来場をお待ちしております。公式サイトでも詳細をご確認いただけます。
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