歯周病学会受賞者
2026-06-04 10:58:07

第69回春季日本歯周病学会でYoung Investigator Award受賞者発表

第69回春季日本歯周病学会での受賞者発表



2026年5月22日、静岡県アクトシティ浜松で開催された第69回春季日本歯周病学会学術大会において、サンスター株式会社が支援するYoung Investigator Award(通称:サンスター賞)の受賞者が発表されました。受賞は、若手研究者が学術大会で発表した優れた研究の成果に対して与えられるもので、今年で11回目となりました。

受賞者について



令和7(2025)年度の受賞者は、東京科学大学大学院の今井千尋氏と広島大学大学院の藤森良介氏の2名です。吉成伸夫日本歯周病学会理事長から受賞楯が贈られ、サンスターグループの山下健太郎から副賞としてペンと賞金が手渡されました。

今井 千尋氏の研究


演題:母親の結紮誘導歯周炎が仔の脳に及ぼす影響
今井氏は、母体の歯周病が仔の脳機能や腸内環境に与える影響について研究を行いました。研究結果は、母マウスに設定した歯周炎が仔の脳に与える影響を分析したもので、社会性行動の低下や運動量の減少、さらには小脳での遺伝子発現や神経活動の影響を示しました。この研究は、母体の口腔環境が次世代の脳発達に関連する可能性を提起しており、歯周病の全身的な意義を指摘する重要な成果と言えます。

藤森 良介氏の研究


演題:P.gingivalis感染モデルマウスにおけるgingipainの歯周炎増悪効果と抗IL-6受容体抗体の歯周炎抑制効果
藤森氏は、歯周病原菌であるPorphyromonas gingivalis(Pg)の持つ病原因子gingipainによる歯周炎の悪化メカニズムと、抗IL-6受容体抗体の影響を調査しました。研究の結果、gingipainが炎症性サイトカインの発現を増加させ、破骨細胞の活動を促進することで歯周炎を悪化させることが示されました。また、抗IL-6受容体抗体が歯周炎の進行を抑える効果があることも確認され、今後の治療方針に寄与する成果が得られました。

サンスターの支援


サンスターは、2015年に本賞を設立し、歯周病学の発展に寄与する若手の研究者を応援しています。この取り組みを通じて、新しい知見を生み出し、歯周病に関する理解を深めると共に、治療法の改善に向けた研究の奨励を続けていきます。

最後に


受賞した研究者の皆様には、その成果が今後の歯周病学の発展に貢献することを期待しています。これからも若手研究者の輝かしい成果に期待し、サンスターはその応援を続けてまいります。歯周病に関する研究が進むことで、より良い歯と健康な生活を支える理想的な社会が築かれることが願われています。


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