大ゴッホ展と凪良ゆうの短編小説
神戸市立博物館で、2025年9月20日から2026年2月1日まで、特別展「阪神・淡路大震災30年 大ゴッホ展 夜のカフェテラス」が開催されます。この展覧会は、オランダのクレラー=ミュラー美術館のコレクションから、ゴッホの代表作《夜のカフェテラス》をはじめ約60点の作品が展示され、多くのアートファンが訪れることが期待されています。
今回の展覧会にあわせて、2度の本屋大賞を受賞した人気作家、凪良ゆうさんが新たに書き下ろした短編小説が発表されることが話題になっています。彼女の作品は、決して平凡ではないキャラクターやストーリーが多くの読者の心をつかんでおり、ゴッホ作品という新たな舞台にどのように彼女の視点が反映されるのか、非常に楽しみです。
 書き下ろし短編小説
1つ目の短編は、《夜のカフェテラス》をテーマにしたもので、11月15日付の産経新聞の朝刊および「産経ニュース」のウェブサイトで読むことができます。もう1篇は《自画像》を題材にしたもので、同じく11月15日からこの大ゴッホ展の会場内に設置されるパネルに掲示される予定です。
 「夏の終わり」
この物語では、父娘の関係が描かれています。父と一緒にゴッホ展に行くことを勧めた娘が、父に特別な体験を提供するというストーリーです。展覧会を訪れた父は、ひょんなことから若い画学生の姿に目を奪われ、その存在に引き寄せられていきます。父にとって、この経験がどのように意味を持つのかが見どころです。
 「展覧会の猫」
もう一篇では、静まりかえった展示室に迷い込んだ一匹の猫が主人公です。この猫が展示室を探索しながら、過去の思い出を彷彿とさせる瞬間に遭遇します。何もないように見える空間で、猫が目にした光景は、観る者にさまざまな感情を呼び起こします。
 気になる展覧会情報
「阪神・淡路大震災30年 大ゴッホ展 夜のカフェテラス」では、ゴッホの作品だけでなく、モネやルノワールといった同時代のアーティストの作品も展示されており、非常に魅力的な構成となっています。入場料は一般が2500円、大学生は1250円で、高校生以下は無料です。神戸市にお住いの満65歳以上の方は、入場料金が半額になる特典もあります。
 まとめ
この特別展では、凪良ゆうさんの新作短編小説を読むことで、より一層ゴッホの作品を楽しむことができるでしょう。展覧会そのものは入場予約優先制なので、訪れる際は事前に計画を立てることをおすすめします。彼女の作品とともに、ゴッホの世界を存分に楽しんでください。