岡山大学の農業プロジェクト
2025-10-19 12:58:16

岡山大学が地域共創で挑む新見市の持続可能な農業と文化再生

岡山大学が挑む新見市の持続可能な農業と文化再生



国立大学法人岡山大学は、地域の農業再生を目的とした「おかやまシネコカルチャー(協生農法)プロジェクト」を新見市でスタートさせました。このプロジェクトは、内閣府の支援を受け、地域の耕作放棄地を活用し、持続可能な農業を推進するものです。2025年10月12日に実施されたイベントには、学生や地元の人々が集まり、地域資源の再生に向けた取り組みが行われました。

新見市は、伝統工芸である神代和紙の原材料の生産が途絶えており、地元の文化を維持するためにも、このプロジェクトが重要な役割を果たします。活動では、神代和紙の原料となる楮(こうぞ)や三椏(みつまた)の再生が目指されています。参加者は、草刈りや畝立てを行い、楮の苗を植えるなど、協生農法の理念に基づく農地整備を行いました。

このプロジェクトの中心となったのは、岡山大学の卒業生で現地域おこし協力隊の土屋千尋氏です。土屋氏は学生チームを組織し、地域文化の振興に取り組む「こうじろ和紙屋」の代表である土屋俊介氏から、神代和紙の原材料についての説明を受けました。その後、参加者は様々な植物を共生させるための植え付け作業を行い、持続可能な農業を実現するための基盤づくりが進められました。

特に、今回の活動では、再生した土地にイチゴやニンニクの苗も植え、複数の植物が共生することで、土壌の健康と生態系の多様性が維持されることを期待しています。このように、協生農法は単一作物に依存せず、地域の生態系への配慮と持続的な農業を同時に実現しようとする革新的なアプローチです。また、学生や地域の子どもたちにとっても、自然との関わりや地域の伝統文化を学ぶ貴重な体験となりました。

今後の目標としては、和紙の原料栽培に加え、楮や三椏、トロロアオイの価値を最大化し、和紙のブランド化を進めることが挙げられます。新技術の導入、たとえば生成AIやロボティクスを活用し、環境とテクノロジーの融合を図ることが求められています。岡山大学は、今後も産学官民の連携を通じて、地域の持続可能な発展をサポートし、文化と自然の共生を目指す新たな地域共創の形を模索していく方針です。

最後に


この「シネコカルチャー(協生農法)プロジェクト」は、地域と大学が連携し共に育む新しい時代の農業モデルを示しています。岡山大学の挑戦とその成果に、これからも注目です。地域の持続可能な発展を願う活動が、未来の社会をさらに豊かにすることを期待しています。


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