新たな研究開発を支える温度調節器「SCR HEATCON」
株式会社河合電器製作所は、電気ヒーターを駆使した研究開発に特化した新製品、「SCR HEATCON」を発表しました。この温度調節器は、温度や電力の調整を簡単に行える優れた機能を備えており、現場での研究活動をよりスムーズにすることを目的としています。
操作性と視認性に優れた設計
「SCR HEATCON」は、ボリュームつまみを使用して電力を調整できる設計が特徴です。電圧は装置内で自動的に変換され、リアルタイムでデジタル電圧計に表示されます。これにより、研究者は様々な実験で必要な電力を正確に把握し、最適な条件でヒーターを利用することが可能です。
簡単なセットアップで省スペース
研究開発の現場では、多くの機器を持ち込む必要がありますが、SCR HEATCONを使用することで、その数を大幅に削減できます。これにより、研究者はヒーターとSCR HEATCON、そして電線だけで実験を行うことができるため、持ち運びの手間も軽減されます。特にその軽量性(約4㎏)とコンパクトなサイズ(250㎜×224㎜×250㎜)は、一人でも容易に移動させることができる大きな利点です。
多機能で幅広い用途
SCR HEATCONには、温度調節器や電力調節器(サイリスタ)、デジタル電圧計、ブレーカーなどが組み込まれています。そのため、従来必要だった大型の道具を使用することなく、瞬時にヒーターの電力調整が行えます。また、熱電対や測温抵抗体を利用し、非常に多様な状況に対応可能です。
実際の用途例:結露防止装置の開発
SCR HEATCONは、結露防止装置の開発においても有効に活用されています。従来、過剰な電力をかけてしまうことで、関連部品のコストやサイズが増加し、さらには電気代の負担が大きくなる問題がありました。しかし、SCR HEATCONを利用することで、適切な電力を簡単に調整し、効率的に試験を行うことができたのです。
安全性と効率の向上
スロースタート機能も搭載されているSCR HEATCONは、一気にヒーターに電力を供給せず、徐々に負荷をかけることができるため、機器の寿命を延ばします。さらに、内蔵のタイマー機能を利用することで、従来必要だった外付けの機器なしで試験時間を制御可能です。
まとめ
株式会社河合電器製作所は、1929年の創業以来、「熱」の技術を通じて様々な社会課題に貢献し続けています。SCR HEATCONは、その集大成とも言える製品で、今後も研究開発の現場に革新をもたらすでしょう。省スペースで高機能なこの温度調節器が、研究者たちのさらなる発展をサポートします。
会社情報
商号: 株式会社河合電器製作所
代表者: 代表取締役 佐久真一
所在地: 愛知県名古屋市天白区中平1-803
事業内容: 熱技術に関するコンサルティング、電気ヒーターの設計・開発・製造・販売
参考リンク