ワコール長崎工場での初の産官連携イベントを振り返る
2025年6月13日、長崎県雲仙市で催された産官連携プログラムが初めて開催されました。このプログラムは、一般社団法人未来に輝く企業づくり研究会(通称MiraQ)によるもので、地元企業や行政、支援機関が集まり、社会課題について真剣に向き合うための貴重な機会となりました。
工場見学での驚き
イベントはワコールマニュファクチャリングジャパンが主催し、同社の長崎雲仙ファクトリーで行われました。参加者は、製造現場で体験型の学びを得るため、工場見学を行いました。梶田慎二社長の挨拶の後、普段は一般には公開されない生地の保管や裁断、縫製の過程を見学しました。訪れた人々からは、1,000台以上の工業用ミシンが整然と並ぶ様子に驚きの声が上がり、その丁寧なものづくりの姿勢が印象に残ったことでしょう。特に、針の破片を完全回収する管理体制や残業ゼロの働き方についての取り組みは、多くの人に感銘を与えました。
SDGsを体感するボードゲーム
午後には、SDGs目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」をテーマにしたボードゲーム『Get The Point』を実施しました。参加者は4人1組に分かれ、資源の奪い合いを体験した後、持続可能な社会の実現のための協働について考え直す機会を持ちました。このゲームを通じて「目標が変わると行動が変わる」という新たな気づきを得た参加者は少なくありません。初めてSDGsの意義を実感できたという声も聞かれました。
次回に向けた展望
次回のイベントは、2025年9月19日に予定されています。主催者であるMiraQは、地域と企業のつながりをより深めていくために、今後も多様な取り組みを続けていく方針です。参加者からは、「自社の社会的役割を見つめ直す良い機会になった」「地域とのつながりを強化したい」といった意見が寄せられ、今後の進展に期待が寄せられています。
結び
今回の産官連携プログラムは、企業と地域の関係を深めるための重要なステップとなりました。次回も多くの人々が参加し、新たな気づきを得ることを期待しています。地域の課題解決に向けて、今後も継続的な取り組みが求められます。打ち合わせや情報交換を通じて、さらなる発展につながることを願っています。