最果タヒが描く宇宙の詩、新刊『星がすべて』とプラネタリウム企画
詩人・最果タヒさんの新しい著作『星がすべて』が、10月3日に文藝春秋から発売されます。この書籍は、星座や宇宙をテーマにした美しい詩の数々を取り上げたもので、最果さんならではの独特の視点と感受性が光る一冊となっています。
宇宙への愛が詰まった詩集
『星がすべて』は、12の星座をめぐる詩とエッセイから成るコンセプトを持ち、この中には月についての秘蔵作品や星座にまつわる神話、科学に関する知識も含まれています。最果さん自身、幼い頃から宇宙や星をテーマにした図鑑が大好きだったそうで、その情熱が本書全体に息づいています。
詩の中には、恋文のように星座を描写し、心の奥深くに響く感情を丁寧に言葉で紡ぎ出しています。その美しさは、読み手に静けさと同時に熱情をもたらすに違いありません。また、この作品はただの詩集ではなく、読者に宇宙へと導いてくれる心象風景をも提供してくれるでしょう。
スペシャル連動企画『詩のプラネタリウム』
さらに興味深いのが、書籍の発売に併せて開催されるスペシャル連動企画『詩のプラネタリウム』です。このプラネタリウムは、東京スカイツリータウンのコニカミノルタプラネタリウムで、10月3日から11月3日の期間限定で上映されます。
プラネタリウムでは、満天の星空の中、最果タヒさんの詩が朗読され、星の間で浮かび上がる映像と共に体験できる新しい形の詩の世界が広がります。この上映は、詩の美しさと視覚的な美を融合させた全く新しい体験を提供してくれること間違いありません。
クリエイティブな共演
また、プラネタリウムのデザインを手掛けたのは、最果タヒさんの描く詩の世界をグラフィックデザインで表現してきたデザイナー、佐々木俊さんです。彼の洗練されたデザインが、詩の持つ魅力を倍増させています。
最果さんは、新刊について「星が好きで、星の美しさを言葉にしたかった」と語っています。彼女の詩の中には、読者にとって特別な感情を呼び起こす力があります。「美しい」と感じた瞬間、それを言葉にすることは非常に難しいですが、最果さんの作品はその思いをまっすぐに捉え、表現しています。
最果タヒプロフィール
最果タヒさんは1986年生まれの詩人で、2004年からネット上で詩を発表し始め、以来その独自のスタイルで多くのファンを魅了してきました。彼女は現代詩手帖賞や中原中也賞など、数々の受賞歴を持じており、これまでに多くの詩集やエッセイを出版しています。
書籍情報
- - 出版社: 株式会社文藝春秋
- - 書名: 『星がすべて』
- - 著者: 最果タヒ
- - 定価: 1650円(税込)
- - 発売日: 2025年10月3日
- - 書誌URL: 文藝春秋
新しい宇宙の旅に、是非この機会に触れてみてください。最果タヒさんの『星がすべて』と共に、再び星と詩の魅力に浸る時間をお楽しみいただければと思います。