子どもたちの夢を彩るファッションショーの奮闘記
この春、フィリピンの首都マニラで行われるファッションショーが、多くの人々に感動を与えることが予想されています。このショーの主役は、スラムに住む子どもたち。そして、彼らに衣装を提供するのは大阪成蹊大学の学生たちです。
プロジェクトの背景
フィリピンには、著しい経済成長が見られる一方で、スラム地区に多くの人々が貧困な生活を送っています。路上生活を余儀なくされている子どもたちの数は5万人以上にのぼり、そんな彼らの未来に希望を与えようと始まったのが、NPO法人「DEAR ME」の活動です。代表の西側愛弓さんは、学生時代の旅先で出会った子どもたちが着ていたボロボロの服に心を痛め、ファッションを通じて社会を変えたいという強い思いからこの団体を立ち上げました。
「毎年行われるファッションショーは、子どもたちにとっての大きな夢です。彼ら自身がランウェイを歩き、自信を持つことは、彼らの人生にとっても大きな意味を持つと思います」と西側さんは語ります。
大学生とのコラボレーション
昨年、初めて大阪成蹊大学とコラボしたファッションショーでは、モデル数が過去最多の60人に達しました。そのため、ショー当日は現場が混乱する事態に。しかし、大学生たちはその経験を糧に、今年のショーにむけての準備を進めています。6月から始まった準備では、お互いの懇親を深めることからスタートしました。
主な作業は、実際の子どもたちからデザインの希望を聞くことから始まります。その結果、デザインは「クール系」と「キュート系」の2つのチームに分かれることになり、各チームは子どもたちの望みを反映しながらも、テーマに沿ったスタイルを追求することが求められました。
SDGsを意識した衣装作り
使用するのは、SDGsの観点から提供された余り生地です。しかし、学生たちが求めるデザインにはその生地が足りないという大きな壁が立ちはだかりました。そこで彼らは、地道にリサイクル素材を集めたり、地元の服飾業者やボランティアに協力を呼びかけたりするなどして、この課題を克服するため精力的に行動しました。
衣装制作の最終スパート
年が明けても、学生たちは一切の妥協を許さず、衣装制作に打ち込みました。たくさんの試行錯誤を経て、ついにファッションショー当日を迎える日がやってきました。果たして、彼らの頑張りがどのような形でショーに結実するのか、そして、完成した衣装が子どもたちの夢をどのように支えるのか、感動的なラストが待っています。
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放送情報
- - 番組名: ドキュメンタリー7
- - 放送局: テレビ大阪
- - 放送日時: 2024年3月29日(土)午前11時〜11時30分
【詳細はこちら】(https://www.tv-osaka.co.jp/documentary7/)
放送後はTVerで視聴でき、さらにYouTubeチャンネルにも過去の放送が配信中です。興味のある方はぜひチェックしてみてください!