モナコと日本の絆を深める特別レセプション「Monaco Soirée」
2025年7月1日、日本の東京・ホテルオークラにて、モナコ公国と日本の友好関係を祝う特別なレセプション「Monaco Soirée」が開催されました。このイベントは、6月28日に大阪で開催された「モナコ・ナショナルデー」や「2025 モナコ・ウィーク・イン・ジャパン」の一環として行われ、多くのビジネス関係者や政府関係者が集まる場となりました。
レセプションの開催について
今回のレセプションには、モナコ公国大使館、モナコ・エコノミックボード、モナコ政府観光会議局が共催し、在日フランス商工会議所を含む約100名が参加。モナコ公国国務大臣兼外務協力大臣のイザベル・ベロ=アマデイ氏をはじめ、多くの重要なゲストが登壇しました。
開会の挨拶を行ったイザベル大臣は、「モナコ公国は持続可能な経済モデルを構築しており、日本との関係も深まることを期待しています」と述べ、双方の相互利益に注目しました。さらに、モナコ・エコノミックボードの代表団による来日を通じてビジネスの交流が進むことを願う心を表明しました。
環境への取り組み
また、大阪での万博では、モナコの環境保護活動が紹介され、中国のアルベール2世大公が設立した「アルベール2世財団」が行ったプロジェクトも大きな注目を集めています。ベロ=アマデイ大臣は、「2030年までに温室効果ガス排出量を55%削減し、2050年にはカーボンニュートラルの実現を目指します」と語り、環境保護に対する強い意欲を示しました。
日本とモナコのビジネス関係
続いて、在日フランス商工会議所の会頭、ジェローム・シュシャン氏が登壇。シュシャン氏は、700社以上の会員を擁するフランス商工会議所のネットワークを駆使し、モナコ・エコノミックボードとの協力を強化する意向を語りました。2026年には日・モナコ外交関係樹立20周年を迎えることから、記念イベントの開催にも意欲を見せました。
最後に、モナコ公国名誉総領事の小林健氏が登壇。大阪万博でのモナコナショナルデーの成功が両国の友情の成熟を示すとし、今後の文化・経済・人的な交流のさらなる推進を誓いました。
イベントの雰囲気
今回のレセプションでは、モナコの自然美を紹介した映像上映や、写真家瀧本幹也氏が撮影したモナコの写真集が来場者に贈呈されるなど、和やかな雰囲気で進行しました。参加者同士はリラックスした環境の中で意見交換を行い、今後の具体的な連携を討論しました。
2026年に日・モナコ外交関係が20周年を迎えるにあたり、今回のレセプションはその準備として重要な位置づけとなりました。両国の信頼関係を深め、更なる文化・ビジネス面での交流が期待されています。
モナコ政府観光会議局の役割
モナコ政府観光会議局は、観光事業の推進に力を入れており、日本においても国際的な観光需要を喚起しています。モナコは小さな国ながら、その中には多様なビジネスや観光施設が揃い、観光産業は年々成長しています。「レスポンシブル・ラグジュアリー」というコンセプトを掲げつつ、環境への配慮を忘れずに多くの観光客にモナコの魅力を伝えていきます。これからも持続可能な観光を目指し、様々なアプローチでの宣伝活動が続けられます。モナコでの交流や訪問が一層促進されるであろうこの時期、両国のさらなる関係強化が期待されます。