大阪の中小企業がインドネシアで挑む製造業の未来
2025年12月、インドネシアのジャカルタで開催される「マニュファクチャリング・インドネシア 2025」に、大阪の中小企業7社が共同出展することが決まりました。この展示会は、インドネシア国内で最大規模を誇る製造業の見本市であり、今回で36回目を迎えます。
インドネシア市場の魅力
インドネシアは約2億8千万の人口を有し、特に都市部の購買力が年々向上している国です。さらに、外資企業の設立が容易になったことで、海外からの企業進出が進んでいます。このような背景から、日本企業にとってインドネシアは、製造拠点だけでなく、消費市場としての重要性を増しています。特に、ASEAN地域への販路拡大を目指す企業にとって、大きなビジネスチャンスが広がっています。
大阪産業局の支援
大阪産業局は、府内の中小企業が海外でビジネスを展開できるよう、共同出展のサポートを行っています。今年も、大阪のものづくりを支える7社が集まり、製品のPRや直接の商談を通じて、インドネシア市場にアプローチします。
参加企業とそれぞれの強み
参加する企業は以下の7社です:
1.
株式会社フリーベアコーポレーション(東大阪市) - 各種運搬機器を手掛け、高品質な製品が評価されています。
2.
東海バネ工業株式会社(大阪市西区) - 金属ばねに特化したメーカーで、業界での信頼が厚いです。
3.
八州電工株式会社(大阪市中央区) - 電設資材や金属加工製品を製造、設計しています。
4.
テクノロール株式会社(和泉市) - 印刷用ゴムロールなど、特殊な用途に対応した製品を提供しています。
5.
イーグルクランプ株式会社(大阪市北区) - クランプやトングなど、運搬用吊り具の総合メーカーです。
6.
株式会社久宝金属製作所(大阪市城東区) - 金属素材や建築金物の製造を行っており、多様なニーズに応えています。
7.
株式会社パーマンコーポレーション(大阪市西区) - 自動車部品の企画・製造を手掛けています。
これらの企業は、それぞれの専門分野で高い技術力を持っており、インドネシア市場での競争力を発揮することが期待されます。
共同ブースでの展開
今年の展示会では、ジェトロ・ジャカルタと東京都中小企業振興公社との連携により、「Osaka–Jetro–Tokyo collaborative Pavilion」を展開し、大阪の企業の強みを際立たせるための工夫が随所に施されています。日本の技術力と品質を訪問者に伝えることで、さらなる興味を引き寄せる狙いがあります。
展示会の概要
「マニュファクチャリング・インドネシア 2025」は、ジャカルタ国際博覧会で開催されます。出展製品は工作機械や部品、コンポーネント、精密工具など多岐にわたり、入場は無料です。2024年の開催では、1,371社が出展し、35の国・地域から37,520人もの来場者が訪れました。
このように、大阪の中小企業は「マニュファクチャリング・インドネシア 2025」を通じて、さらなる成長を目指すとともに、インドネシア市場に新たな風を吹き込むことでしょう。今後の彼らの挑戦に大いに期待が寄せられています。