昨今の厳しい暑さが続く中、エアコンを使用する家庭の電気代が急上昇しています。調査によると、実に73%の家庭が今夏の電気代が高いと実感していますが、64%の家庭はエアコン室外機の節電対策を無視しているのです。特にエアコンの室外機はその運転効率に大きな影響を及ぼしますが、多くの方がその重要性に気付いていないようです。
気象庁の予報通り、気温が平年よりも高く推移する中、エアコンの使用頻度も増すことで、電気代がさらに跳ね上がることが心配されています。特に今回、パナソニック株式会社が実施した調査では、家庭の電気代に「非常に高い」または「やや高い」と答えた人が73%に上ることが判明。
しかしながら、エアコンの効率化を図るために必要な「室外機のケア」に関する認知は、まだまだ不十分です。調査の結果、「室外機の節電対策がエアコンにとって重要」と気付いている人は55%に留まり、45%はその認識が薄いことが明らかになりました。
【具体的な対策を知ろう】
室外機の周囲に物を置かないことや、カバーを設置すること、日陰を作る工夫が効果的な対策として挙げられています。具体的には、57%の家庭が室外機の周りを整理整頓し、35%が専用カバーを使用しているとのこと。このような小さな工夫が、エアコンの運転効率に大きな影響を及ぼし、電気代の削減につながるのです。
そのほか、室外機のお手入れを行うことも重要です。なんと、36%が「ほとんどしていない」と答え、さらに33%はお手入れを一度も行ったことがないという結果です。お手入れの理由としては、「やり方がわからない」41%や「面倒」39%が上位に来ており、情報不足や手間のかかる作業が大きな障壁になっていることが明らかになりました。
【エアーマイスターのアドバイス】
パナソニックのエアーマイスターである福田風子氏は、その推奨される対策を以下のように説明します。エアコンを使用する際は、直射日光を避けるために周囲を整理整頓し、風の流れを妨げないように心掛けましょう。室外機が直射日光を浴びることを避ければ、冷房効率を高めるためのポイントとなります。また、周囲の温度を下げる工夫も効果的です。
さらには、風の強い日や台風後には室外機の点検を行い、ホコリやゴミが溜まっていないかチェックが必要です。エアコン本来の機能を発揮させ、長期間使えるためには、年に1~2回はお手入れを忘れずに行いましょう。
【季節による影響】
特に、これからの季節は台風や豪雨が予想されるため、室外機の位置や設置の方法を再確認することが求められます。トラブルを未然に防ぎ、安全に使用するためには、コンクリート製の土台を用いるなどの工夫が有効です。
このように見えないところでの小さな気遣いが、節約と快適な生活につながるのです。大切なエアコンを長持ちさせるためにも、今夏は特に室外機の節電対策に目を向けてみましょう。これを機に末永く快適な空間を保ち続けるための一歩を踏み出してください。