岡山大学が「後楽園菊花大会」で輝かしい成果を収める

2025年10月19日から11月9日まで、岡山後楽園で開催された「第68回岡山県後楽園菊花大会」で、岡山大学の農学部応用植物科学コース作物開花制御学ユニットが見事に受賞を果たしました。この大会は1958年に始まった歴史あるイベントで、当地の菊愛好者たちが自ら育てた多種多様な菊作品を出品する機会です。

菊花大会での受賞内容

岡山大学のユニットが出品した菊は、特に高く評価され、「福助花壇」部門において日本観光振興協会長賞と岡山商工会議所会頭賞を受賞しました。さらに、同じ福助の5鉢組では岡山県知事賞と岡山後楽園菊花大会長賞の二つを獲得しました。これらの受賞は、長年にわたる努力が実を結んだことを示しています。

菊の栽培プロセス

この大会に向けて、岡山大学の農学部では、7月から本格的に菊の栽培を始めました。ユニットでは、約50cm以下というコンパクトなサイズに仕立てた「福助」というスタイルで菊を仕上げ、さまざまな色合いの品種を組み合わせて出品しました。このような栽培技術は、見た目の美しさだけでなく、花の健康状態にも気を配るものです。

受賞の喜びと今後の展望

受賞を受けて、大学院環境生命自然科学研究科に所属する内田湧基さんは、「今年は花ぐされが少なく、非常にきれいに仕上がりました。研究室のメンバーが真剣に取り組んでくれたおかげです。来年以降もより良い作品を提供できるよう、努力を続けていきたいです」と語りました。

岡山大学の地域貢献

岡山大学は、地域社会と連携を強化し、持続可能な開発目標（SDGs）に基づく活動を進めています。このような大学の取り組みは、地域の発展や文化の継承にも寄与するものであり、特に地域中核・特色ある研究大学としての役割を果たしています。菊花大会での受賞は、その一環として、地域との強い結びつきを実証する例となりました。

今後、人々に愛される花作りを通じて、地域の文化や技術の発展に貢献することが期待されています。