江戸の芸術に触れる『京伝小紋TEXTILE展』
2025年10月9日(木)から11月5日(水)の期間、ビームス各店舗で、江戸時代の名アーティスト山東京伝に焦点を当てた特別展示『京伝小紋TEXTILE展』が開催されます。このイベントは、日本の技術と伝統を大切にするプロジェクト、BEAMS JAPANによって企画されました。
山東京伝とは
江戸時代の浮世絵師として北尾政演の名で知られる山東京伝(さんとう きょうでん)は、戯作者としても活躍しました。彼はその独特なセンスで、当時の社会をユーモラスに表現し、多くの作品を残しています。その中で、特に『小紋雅話』や『小紋新法』は、独自の観点から当時の風俗を描いた滑稽本として有名です。また、彼はデザイン業にも携わり、日本の“遊びのデザイン”の先駆者ともいえる存在です。
特別企画の概要
本展では、デザインユニット『COCHAE』が山東京伝の小紋柄に基づき、小紋を現代のライフスタイルに合わせて復元しました。この復元作業には、明治から大正時代に木版で制作されたポチ袋の資料が活用されています。さらに、実際の布として日本各地のテキスタイル産地で再現されたこれらの作品は、日常的に使用できるグッズとして販売される予定です。
会場では、昔のポチ袋をデザインした紙製品や、浮世絵師・北尾政演の復刻版木版画も楽しめます。これにより、山東京伝の多面的な魅力を多角的に体験することができるのです。
江戸文化への新たなアプローチ
最近では、江戸時代の文化に関する関心が高まっています。NHKの大河ドラマでは版元を主人公にしたストーリーが展開され、2026年には江戸東京博物館もリニューアルオープンを控えているなど、江戸時代の魅力が再注目されています。このイベントでは、葛飾北斎や歌川広重とは異なる山東京伝のユーモアに満ちたデザインに注目し、参加者に新しい発見を提供することを目的としています。
イベントの見どころ
『京伝小紋TEXTILE展』では、さまざまな商品の展示・販売も行われます。例えば、京伝小紋を使用したTシャツやスカーフ、そして小物入れなど、多彩なアイテムが登場します。特に注目すべきは、京伝小紋柄のくつしたやネクタイです。これらは、日常のコーディネートに取り入れやすく、普段使いできるデザインとなっています。
また、展覧会期間中には、太田記念美術館で山東京伝の黄表紙や江戸時代の浮世絵を鑑賞できる展示会も開催されるため、併せて訪れることをお勧めします。
お問い合わせ先
興味を持たれた方は、ぜひビームス ジャパン新宿店へ足を運んでみてください。住所は東京都新宿区新宿3-32-6、電話番号は03-5368-7300です。営業時間は11:00から20:00まで。
江戸の魅力を現代に感じるこの機会をお見逃しなく!