名将・畑野監督を偲ぶ追悼ドキュメンタリーが再放送決定
2025年11月24日、鎮西高校バレー部の名監督・畑野久雄さんが80歳で急逝しました。彼の長年にわたる指導の成果を称え、テレビ熊本では、畑野監督の偉業を振り返る追悼番組『エースの証~鎮西バレー部砂のコートからたどり着いた日本一~』が再放送されることが決定しました。この特別番組は2018年5月に初回放送されたものですが、畑野監督を偲ぶ意味を込めた再放送となっています。
番組の放送概要
- - タイトル: エースの証~鎮西バレー部砂のコートからたどり着いた日本一~
- - 放送日時: 2025年12月29日(月)午後4時~(テレビ熊本)
- - 配信: 放送終了後(午後4時55分)より2026年1月31日までTVerで配信
この番組では、鎮西高校バレーボール部が過去5度にわたる日本一の栄冠を手に入れるまでの道のりを追います。特に、2016年に襲った熊本地震は部活動に大きな影響を与えました。体育館が壊れ、彼らは運動場から新たなスタートを切ることとなります。73歳でなおも情熱を持ち続ける畑野監督は、「エースで打ち勝つチーム」を目指していました。キャプテン・鍬田憲伸(くわだけんしん)さんは、春高バレー大会という大舞台の中で自らの成長を遂げます。
鍬田エースの挑戦
高校生活の集大成を迎えた鍬田さんは、春高という最高の舞台で仲間と共に鍛え上げた技術と精神力を結実させます。震える手で「1」の指を立て、涙を流したその瞬間は、鍬田さんだけでなく多くの人々に深い感動を与えました。彼が直面した数多の試練、過去の決勝戦での敗北も含めて、彼にとっての勝利は3年間の努力の結晶だったのです。
熊本地震からの復活
2016年4月に熊本地震が発生し、鎮西高校は体育館を失いました。でも、それが逆に部員たちの絆を深め、彼らは体育館の代わりに校庭で練習を重ねる新たな挑戦を始めます。鍬田さんはさらなる成長を果たし、新たに加入した水町泰杜(みずまちたいと)さんとのWエース体制は、鎮西のバレー部を強化しました。3年目の春高は、彼らが秋のインターハイで王者となるなど、期待が大きく膨らむものでした。
未来への希望
この番組は鎮西高校バレー部の挑戦の物語を描き続け、バレーがもたらす希望と感動を伝えます。砂場の練習からスタートした彼らが、どのようにして困難を乗り越え、日本一に至るまでの過程をたどります。卒業生の朝日健太郎さんや諸隈直樹さんなど多彩なメンバーも登場し、畑野監督の遺した指導理念や情熱を再確認できる貴重な機会です。
畑野久雄監督の功績を忘れずに、彼らの奮闘を心温まる物語をぜひご覧ください。