新しい視点で学ぶ！アジアから紐解く世界史の魅力とは

2025年10月23日に、NHK出版から刊行される『NHK3か月でマスターするMOOK もっと深く知るアジアから見る世界史』は、これまでの歴史教育では触れられなかった多くの視点を提供します。著名な7人の研究者がそれぞれの専門分野を持ち寄り、古代から現代までの世界史をアジアの観点から考察していくこの書籍は、ただの学習資料ではなく、読者の知的好奇心を刺激する一冊となるでしょう。

学校では教わらない視点

従来の歴史教育では、ギリシャ・ローマ文明や西洋中心の歴史が語られることが多いですが、実際にはそれらの古代文明もオリエント文明の影響を受けています。また、アジアには世界史の重要なポイントとなるモンゴル帝国のように、歴史の流れを根本から変えた事例も少なくありません。これらの内容を各研究者が深掘りしており、例えば古代ローマとその周辺文化との関係や、オリエントで生まれた世界宗教についても詳しく述べられています。

各章の内容

本書は主に以下の章で構成されています：

- 序章では、アジアから見た新しい世界史のフレームワークが提示されます。
- 第1章ではローマ帝国の視点からアジアの影響を考察し、第2章ではオリエントの宗教誕生を扱います。
- 第3章では遊牧国家と中国の関係、その響き合いを織り交ぜています。
- 第4章ではモンゴル帝国の成立とその解体について言及し、第5章ではその影響が近代西洋にどう続くのかを解説。
- 第6章では国際秩序についてアジアとヨーロッパの関係を探求しています。

これらの章は、アジアの歴史が世界全体の文脈において非常に重要であることを示しています。

ぜひ手に取ってほしい一冊

昨今のグローバリゼーションが進む中で、川を越えた文化交流や歴史的なつながりを理解するには、アジアの視点が欠かせません。本書は、伝統的な歴史観から一歩スタンスをずらし、新しい視点を提供することで、歴史をより深く理解する手助けをしてくれます。このMOOKは、NHKの大人の学びなおし講座としての人気を背に受け、世界史をマスターするための貴重なツールとなるでしょう。