群馬県沼田市にある沼田小学校で、子どもたちが自らの手で歴史を演じる試みが進行中です。このユニークなプロジェクトは、劇団アフリカ座とのコラボレーションによって展開されており、小学校4年生の生徒たちが主体となって進められています。この活動のテーマは「演劇を通して小松姫の勇気を楽しく伝えよう」というもので、地域の歴史に対する理解を深めることを目的としています。
準備の様子と抱負
プロジェクトには、小松姫伝承隊と名付けられた生徒たちが参加しており、彼らは演劇を通じて歴史を学ぶことに情熱を注いでいます。「演劇を頑張ったね」ではなく、「歴史が分かった!」と言われることを目指して、日々練習に励んでいます。ついに本番が近づき、彼らの創りあげた作品、『沼小ブラックジョーカーズ!~戦国時代の沼田小学校にタイムスリップ!?の巻~』の公演が2025年2月14日に行われることが決まりました。
公演詳細
- - 実施日: 2025年2月14日(金)
- - 開演: 10時20分
- - 終演予定: 11時05分
- - 会場: 沼田小学校 体育館(群馬県沼田市西倉内町746)
- - 出演者: 沼田小学校4年生(全員参加によるセット制作、小道具製作、宣伝も子どもたちが担当)
- - 演出: 杉山夕(アフリカ座/u-you.company)
- - 脚本: モローノ・モチャラティ(アフリカ座/乱痴気STARTER)
- - チケット: 無料(観劇希望者は直接来校)
この作品のあらすじは、沼田小学校の4年生たちが自分たちで考えたもので、悪戯好きの三人組が「ブラックジョーカーズ」を名乗り、戦国時代の沼田城にタイムスリップする様子が描かれています。彼らは小松姫の勇気ある行動に触れ、歴史の重要性を学び取ることになります。果たして彼らは元の時代に戻れるのでしょうか?
地域のつながり
この演劇プロジェクトがスタートした背景には、沼田小学校自体がかつて沼田城跡に建てられているという歴史的な要素があります。校門は、小松姫が真田昌幸の軍勢を追い返したとされる「沼田城の門」に由来し、今でも地域のシンボルとしています。しかし、こうした歴史があまり知られていないため、学校では地元の歴史を学ぶ授業が行われ、この演劇プロジェクトもその一環として始まりました。
劇団アフリカ座とのコラボ
劇団アフリカ座は、2008年に設立され、コメディを中心に幅広いジャンルの舞台を手がけています。彼らが沼田小学校を訪れ、小松姫を題材にした舞台を上演した際、観劇した子どもたちが舞台に立ちたいという気持ちを抱き、その想いを受けて演劇プロジェクトが実現しました。子どもたちは脚本を短くアレンジし、演技指導を受けると同時に、舞台セットや小道具、宣伝活動にも自ら携わってきました。これにより演劇全プロセスを学び、体験することができています。
このように、地域との連携を通じて新たな教育の形を模索する試みは、群馬県内でも注目を集めています。本番までの準備が進む中、彼らの演劇に対する思いがどのように結実するのか、期待が高まります。
最後に
日々の努力を重ねる子どもたちの姿に、ぜひ応援を送ってください。また、アフリカ座の今後の公演情報も見逃せません。4月には新作『時をかけるニート』の上演も予定されています。興味がある方は、ぜひチェックしてみてください!