インドで日本の食文化を広める新たな挑戦!
2025年9月25日から28日にかけて、インドのニューデリーで開催される「World Food India 2025」。この大規模食品展示会に、日本の食文化を代表して出展するのがツナガル株式会社です。大阪を拠点にするこの企業は、「繋がりの力で、日本のプレゼンスを上げる」を理念に掲げ、様々な取り組みを展開しています。
ツナガルの出展目的
ツナガルの出展の背景には、同社のミッションである「地域にコミットし、外貨を稼ぎ、日本のプレゼンスを上げる」という目標があります。今年度、人口14億人、平均年齢28歳という巨大な市場を有するインドで、食品や食文化を通じて日本の魅力を伝えることを目指しています。9月には、アニメファン向けのイベント「Mela! Mela! Anime Japan!!」にも出展し、インドの趣味嗜好を探るマーケティング活動を実施しました。この二つのイベントから、日本の食をどのようにインド市場に浸透させていくかを考察しています。
特に、World Food Indiaでは日本産のフルーツを使用した加工品の市場調査を行い、インドの消費者にどのようにアピールできるか多角的な視点から分析します。
インド市場の現状とニーズ
近年、インドの食品産業は急成長を遂げており、約2000社が出展し、10万人以上の来場者が見込まれています。ツナガルは、インドの多様な消費者層に対してアンケート調査を実施し、現地の嗜好や市場トレンドを把握しました。その結果、品質重視やストーリー性のある商品への評価が高い一方で、味の濃さやスパイスの取り入れについても好みの違いが見られました。特に盛り上がるのは、オーガニックや健康志向の食品であり、これらは現地の消費者にとって極めて重要です。
ローカライズの必要性
インドでは約4割の人がベジタリアンであり、Pure Vegi🄬という認証も一般的です。そのため、日本の食品も「インド流」にアレンジされることが求められます。展示会では、オーガニックフードやナッツ、はちみつなどの専門卸売業者や各種レストラン、日系企業とのネットワークを構築し、日本の食がインド市場に適応するための具体的な導線を作ることが可能です。このスキームは、訪日するインド人旅行者にも向けたものとなります。
ツナガルの支援内容
ツナガルは、企業や自治体向けに様々な支援を行っています。具体的には、現地の消費者やパートナーとの意見交換、マーケティングリサーチ、展示会出展支援など多岐にわたります。また、SNSやオンラインコミュニティを活用した現地プロモーションの支援も積極的に行っています。
今後の展望
デリーでの成果を重視し、今後はムンバイやバンガロールなど、他の主要都市におけるマーケティングを拡大していきます。形成されたファンコミュニティを活かし、訪日旅行商品をテスト販売したり、消費者のニーズを継続的に調査したりしながら、今後のプロモーション活動を活性化させていきます。ツナガルは、インド市場への参入を希望する企業や自治体からの問い合わせをお待ちしております。
日本の「宝」を世界に届けるというベンチャー企業としてのツナガルが、インドの多様な食文化との融合を通じて、新たなビジネスチャンスを生み出す姿勢を応援しています。彼らの挑戦は、単なるビジネスにとどまらず、文化の架け橋となることでしょう。