体験型イベントで学ぶ健康経営の文化
近年、企業の健康経営が注目される中、森下仁丹株式会社が開催した「温故知新の奈良ウォーキング&撮影ツアー」は、社員とその家族が参加するユニークな試みでした。このイベントは、社員と家族の健康意識を高めることを目的に、11月22日に行われ、多くの参加者が集まりました。
大正から続く「家族主義」の企業文化
森下仁丹は、1893年の創業から続く「家族主義」を掲げており、社員やその家族の健康を守ることが企業の使命とされています。この文化は、100年以上の歴史を持ち、社員とその家族の健康維持を目的とし、様々な施策を繰り広げています。
2009年からスタートした「ウォーキングラリー」は、身体活動を促進する取り組みの一環として、社員が健康的な生活を送る手助けをしています。今回のイベントは、近隣の奈良公園で行われ、参加者が自然の美しい風景の中でウォーキングを楽しむだけでなく、健康経営文化への理解も深めることができる貴重な機会となりました。
晩秋の奈良公園でのウォーキング
当日、奈良公園では紅葉が美しく彩り、参加者は自由なペースでウォーキングを楽しみました。目的地である東大寺では、大仏殿の拝観もあり、家族皆で楽しめる工夫が施されていました。特に、色づく紅葉や鹿の姿を眺めつつ、リラックスした雰囲気の中で健康に向き合う時間が設けられ、日常の喧騒を忘れさせてくれました。
猿沢の池に到達する頃には、参加者同士が自然に会話を交わし、普段接することのない社員同士の新たな交流が生まれていました。これは、業務の枠を超えた出会いだと多くの参加者が感じたようです。
自社の歴史を再認識
ウォーキング中の楽しい時間だけでなく、イベント内では森下仁丹の健康経営の歴史や「家族主義」の精神についての解説も行われました。参加者からは、「自社の歴史を改めて知ることができた」との声が多数寄せられました。この機会に、自社を深く知ることができた参加者が多かったのです。
アンケート結果と参加者の声
イベント後のアンケートによると、92%の参加者が「本イベントに参加して良かった」との結果が残りました。また、75%が「運動への意欲が高まった」と答え、70%が「自社の歴史への理解が深まった」と評価しています。
「家族で参加できたことに感謝しています。楽しくウォーキングでき、大人も子供も楽しめました。」といったコメントもあり、参加者はこのイベントの成果を感じていたようです。
担当者の思いと今後の展望
森下仁丹健康保険組合の中井真由美氏は、「歩くことを、健康を、楽しもう!」というモットーのもと、ウォーキング習慣の定着を推進していることを語ります。今後も、社員とその家族の健康維持・増進を企業の重要な使命と捉え、楽しみながら健康活動に取り組む環境の整備に努めていくとのことです。
今回のイベントは、ただのウォーキングではなく、参加者全員が森下仁丹の文化や健康経営に深く触れ合う素晴らしい機会となりました。社員同士やその家族が集まり、忙しい日々の中で健康を意識するきっかけが生まれる場となったことは、今後の企業活動にも良い影響を与えることでしょう。