岡山大学の大仲准教授が人口減少対策プロジェクトに助成金獲得

岡山大学の新たな挑戦：地域課題解決に向けたプロジェクト

2025年4月9日、東京都内で岡山大学の大仲克俊准教授を代表とするプロジェクトが、公益財団法人トヨタ財団からの特定課題助成金を受ける贈呈式が開催されました。このプロジェクトは、「人口減少と日本社会」というテーマに基づき、地域若手実践者と学術研究者が連携し、中山間地域の持続可能な発展を目指すものです。

助成の背景には、急速な人口減少により中山間地域が直面するさまざまな課題があります。大仲准教授はこの地域が日本全体の未来を占う重要な場所であることを強調し、「地域の方々と共に新しい仕組みを作り上げる意義がある」と力強く述べました。

プロジェクトの目的と内容

本プロジェクトは、岡山県久米郡久米南町をフィールドとし、行政や企業が不得意とする生活支援やインフラ維持、資源管理の分野で活動する「マルチワーカー」の育成を目指します。具体的には、以下の3つの主要な要素に焦点を当てています。

1. マルチワーカーの育成：様々な地域課題に対応できる人材を育成し、多様な役割を果たせるようになります。
2. 柔軟な組織づくり：地域特性に応じた新しい組織形態を考案し、持続可能性を追求します。
3. 実践と拡張：久米南町での成功事例をもとに、他の地域にこのモデルを展開していくことを視野に入れています。